04/19
2024
Fri
旧暦:3月10日 赤口 壬 
行雲流水
2019年8月24日(土)8:54

【行雲流水】(地域包括支援センター②)

 高齢になると個人差はあるものの避けることのできないのが身体機能や精神神経機能の衰えである。そのことを老化という。老化には年を取るにつれて衰えていく生理的老化と病気やストレスが原因で命が短縮する病的老化がある、と言われるが一般の人からすると生理的であろうが病的であろうが日常生活に支障があるようであれば何らかの支援が必要となる


▼とはいえ、どこの誰に援けてもらえるのか見当もつかないなかでは一応病院に頼らざるを得ない。しかし、病院はあくまでも治療を目的とする施設であって緊急時あるいは一時的な避難場所だということを知っておかねばならない。慢性疾患や加齢による心身の衰えは治療の対象にはなりにくいのだ

▼問題は頼りにした病院を退院した後とか元から在宅での生活を余儀なくされている場合だ。身体機能や認知機能の衰えによって支援・介護の対象として老人福祉の制度に繰り込まれているはずだが「老人福祉制度」についてほとんどの人は分かっていないのではないか、と思える

▼制度そのものが複雑で一般市民ではなかなか理解できるものではない。結局、制度の利用をためらったり家族の苛立ちの原因になったりしているのではないか

▼そのようなためらいや苛立ちの相談に乗ってくれるのが地域包括支援センターだ。本来、老人福祉は地方自治体の業務であるがその専門性を考慮して民間への委託が通常になっている▼宮古島市では高齢者支援課があってその中の介護予防係が高齢者の相談や介護予防事業に取り組んでいるが実態は地域包括支援センターへの依存が多大であろう。(凡)

カテゴリー一覧

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!