教育
城辺に新たな学び舎/4校を統合
城東中、4月に開校/生徒119人が新たなスタート
城東中学校は城辺地区の4中学校を統合して今年4月に開校する。初代校長には同校開校準備室の比嘉豊樹室長(西城中校長)が就任。生徒119人(男子72人、女子47人)で新たなスタートを迎える。学んだことを自分の将来に生かせる生徒の育成などの教育目標や、生徒一人一人に専用のタブレットを用意し、国内外と交流できる学習環境などが特色だ。
■教育目標
「自らに誇りを持ち、確かな知性で未来を切り拓(ひら)く生徒」を掲げている。自分自身を高め、対話を通し、他者を尊重し認めることや、学んだ力を自らの生き方に活用することなどを目指す生徒像としている。
■特色ある教育の3本柱
一つ目は「プロジェクト型学習の推進」。生徒によるプロジェクトチームを編成し、主体的な学びの実践やコミュニケーション能力の向上を図る。
二つ目は「キャリア教育の推進」で、小中連携した共通の話し合い活動と「キャリアパスポート」の充実を狙う考えだ。
三つ目の「先進的なICT教育の充実」では、国内外との遠隔・交流学習が実践できる学習環境などの充実を進めていく。
■教育理念
4中学が一つとなり、それぞれの出身地域の誇りを胸に、共に学び、共に考え、新たな誇りを身に付ける学校を目指す。同校で培った力が、「未来を切り拓く力」となり、内外へ発信できる先進的な取り組みを推進していく。
■校訓
自ら進んで積極的に事をなし、決断力が強く大胆に行うさまを表す「進取果敢」。「新たな学びは仲間と共に主体性を発揮し、学ぶ課題を生徒自身の手で解決し、自らの手で学びを引き寄せる学校教育を目指してほしい」という願いを込めて設定された。
■校歌
元学校教諭で旧城辺町歌を作詞した宮里尚安さんが歌詞を書き、城辺福里出身で狩俣中学校教頭(当時)の嘉手苅美智恵さんが作曲を担当した。
校歌の歌詞の1番には城東中の場所を象徴する城辺の「キャーギの嶺」を盛り込み、2番では歴史を尊重して未来を展望。3番では学業や地域社会で他の模範となる児童生徒を指す「すなかぎくがに」に触れ、歌詞全体に「城辺」地区の特色や魅力を打ち出した。
■校章
原画は城辺小学校6年(当時)の川満千晴さんが作成した。城辺のシンボルである灯台を中心に、学びに向かう強い意志をペン先に表現している。4色は統合される4校をイメージ。広い海原へ未来を切り開き活躍する人材に成長してほしいとの願いが込められた。
■制服
ブレザータイプが採用されている。新3年生と新2年生は前中学の制服も着用が可能となっている。
■スクールバス
スクールバスは福嶺、城辺、砂川の3学区から通学する生徒と保護者の負担軽減を図るために導入される。市教委は中型バス(45人乗り)2台を購入しており、運転手は個人委託する予定。
■今後の予定
2月に新入生オリエンテーションを実施する。3月には4校の閉校式が行われ、各校の長い歴史に幕を閉じる。