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行雲流水
2016年5月17日(火)9:01

【行雲流水】下地恒毅氏の叙勲受章

 新潟大学名誉教授の下地恒毅(宮高6期)氏が瑞宝中綬章を受章した。今回の叙勲は新潟大学教授としての研究・教育に対する功績によるものである

▼関東南秀同窓会会報誌「絆」に掲載された前会長宮里邦雄(宮高10期)氏の、受章を祝福する文章によると、下地氏は、日本麻酔学会の会長を務めるなど、麻酔・ペインクリニック(痛みの緩和治療)の権威者である。また、医療制度や平和の問題にも関心が深く、著書に『世界の危機を救う世界連邦-沖縄から平和を考える』がある

▼この著書については、友利玄一(宮高7期)氏が推薦文を書いている。それによると、著者は、戦争の悲惨さや戦後の窮乏生活、その影響を具体的に描くことからはじめて、戦争を引き起こす危険因子の問題を取り上げ、教育の重要性、人間の心の閉鎖性・排他性、社会機構のありかた、地球エネルギー資源問題等を論考している

▼ところで、友利氏の専門は「感染症」で、都立府中病院副院長として長年務めた。NPO標準医療情報センターの提供する肝炎や肝硬変、肝臓がんの治療法等の部分は友利氏の監修によるものである

▼宮里氏は、日本労働弁護団・会長であり、東京大学法科大学院で労働法と法曹倫理を教えている。労働者の生活と権利を守ること、そのために労働法制問題に取り組むこと、労働者の権利意識の高揚を図ること、のため尽力されている

▼下地、友利、宮里の3氏はときに社会問題や郷土沖縄・宮古のことを話し合うという。宮古の誇りである3氏を改めて称えたい。

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