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郷友会便り
2016年8月24日(水)9:01

「與那覇勢頭豊見親」を解説/仲間博之氏

宮古島の方言語ろう会


講演する仲間博之氏=9日午前、浦添市

講演する仲間博之氏=9日午前、浦添市

 【那覇支社】宮古島の方言について語ろう会(下地トミ子会長)は、このほど宮古の歴史などに関する第5回講座「與那覇勢頭豊見親」を浦添市で開いた。元宮高校長で岡山理科大参与の仲間博之氏が、宮古の英雄の一人である與那覇勢頭豊見親について解説した。

 会場となった浦添市男女共同参画推進ハーモニーセンターには20人余が駆けつけ、仲間氏の話に熱心に耳を傾けた。

 與那覇勢頭豊見親は、14世紀末から15世紀に実在した人物で、宮古の豪族として初めて沖縄本島に朝貢し、主従関係を結んだ。宮古神社の祭神の一人でもあるほか、那覇市上之屋のタカマサイ公園には朝貢の経緯を記録した18世紀建立の石碑もある(現在の碑は沖縄戦で破損後、1987年に復元したもの)。

 仲間氏は、與那覇勢頭豊見親について歌われている多良間島のニーリ(歌謡)や18世紀の歴史書「宮古島記事仕次」、タカマサイ公園の石碑に、豊見親についてどのような記述があるかを詳しく解説した。

 同氏は「昔の権力を握る人は、敵を殺すことはいとわなかった」と指摘。その上で、それとは逆に平和的な方法で支配権を確立した與那覇勢頭豊見親の業績を高く評価した。

 宮古島の方言について語ろう会は、同会のホームページ(http://ameblo.jp/miyakohogen/)で、講演の動画を公開している。

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