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美ぎ島net
2013年5月11日(土)22:35

宮古島産のオクラ、全国に

美容と健康にオクラ料理を/JAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会オクラ専門部会


オクラ農家のパリ(畑)ジェンヌたち。女性部会としてオクラを利用したさまざまな料理に挑み、ヌルヌルを生かしてカルカンや手まり寿司、酢みそで食べるオクラウルウなどを考案した。左から久貝陽子さん、新里喜美栄さん、国仲幸子さん、久保弘美さん

オクラ農家のパリ(畑)ジェンヌたち。女性部会としてオクラを利用したさまざまな料理に挑み、ヌルヌルを生かしてカルカンや手まり寿司、酢みそで食べるオクラウルウなどを考案した。左から久貝陽子さん、新里喜美栄さん、国仲幸子さん、久保弘美さん

 オクラ生産農家の活動が、このところ目覚ましい。4月には沖縄県が宮古島市をオクラの拠点産地に認定、これまで認定されたニガウリ、トウガン、カボチャ、マンゴーに次ぐ5品目目として2009年に設立された宮古島市オクラ産地協議会はさらなる飛躍を目指し生産意欲も高まる。中でも女性部の活動は活発で、オクラ料理を次々と考案するなど、消費拡大に尽力する。将来は拠点の施設を設け加工にも力を入れたいと励む。オクラはヌルヌル成分が美容と健康にも良いと注目されている。


 宮古地区のオクラ生産は、2007年、専門部会として宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会に承認され、09年に産地協議会が設立された。設立当時は栽培面積4・5ヘクタール、年間の出荷量も33㌧程度だった。現在では、夏場の唯一の換金作物として定着、部会員数87人、栽培面積10ヘクタール、出荷量も60㌧を越えるまでになった。

 
 主な作型として1月中旬から2月に播種を行う春作と、8月から播種を行う秋作、そして切り戻しの3つに分けられる。夏場の台風対策に苦慮する面があるものの、周年を通して出荷販売が可能なオクラは小さな面積でも栽培できる夏場の数少ない収入源として、また品質向上で価格も安定してきたことから、生産農家の意欲も高まってきている。

 拠点産地に認定されたことは、組織力があり、「定時・定量・低品質」の出荷原則に基づき一定量の生産物を安定的に出荷し、消費者や市場から信頼される産地であることが認められたことによる。認定を祝う祝賀会が先月30日に行われ、JAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会オクラ専門部会(国仲常夫部会長)の部会員らをはじめ、農業関係団体の代表らが参加して拠点産地認定を喜んだ。

 認定を祝う会場には、女性部が考案したオクラ料理が並んだ。握り寿司やスープ、ピクルス、サラダ、オクラウルウ、ナビパンビン、スイーツ(シフォンケーキ・かるかん・ゼリー)など、工夫を凝らしたオクラ料理に参加者は感心しながら舌鼓を打った。舞台では、部会の久貝陽子さんが夫と共に作詞作曲した「オクラ讃歌」を披露、会場全員で歌い、オクラの消費拡大を祈念した。

 国仲部会長は「拠点産地に認められたことで宮古島産のオクラが全国にアピールできる。中でも、女性部の活動は、オクラ部会の原動力にもなっており、これからもいろんな料理を工夫してもらい部会の生産意欲を高めてほしい」と、期待を込める。

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