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【特集】2023 新年号
2023年1月1日(日)0:06

また来たくなる快適環境を/伊良部

本格的コーヒーショップ目指す/國仲商店 店長の里森文哉さん(26)
宮古初「マイスター」取得 

本格的なカフェとして快適な空間づくりに意欲を示す里森文哉さん=伊良部字国仲の「國仲商店

 「地元の人や移住者、観光客など、来てくれた人がコーヒーなどのドリンクや食事を楽しみ、また来たいと思ってもらえたら」と新年の抱負を語るのは、伊良部字国仲にあるカフェ「國仲商店」店長の里森文哉さん(26)。2023年は焙煎機を導入して自家焙煎を始めるなど、より本格的なコーヒーショップを目指す。自分自身はもちろんスタッフの抽出技術、知識などの向上に意欲を示している。

 國仲商店は昨年、これまであった物販コーナーをやめ本格的なカフェに。里森さんは「全国のお土産的な食品を島の人に楽しんでもらおうと考えたが、コストの関係で買いづらい価格になっていた。それなら本格的なカフェにして利用客に快適な空間を楽しんでもらおうと思った」と説明した。

 國仲商店は昨年7月でオープン1周年。敷地は約2000坪で、店舗内はもちろん隣の芝生に設置されたテーブルでもコーヒーなどを楽しめる。快適な空間を作ろうと、スタッフ総出で草刈りや芝生植えなどに取り組んだ。

 地元伊良部の住民が模合などで利用するほか、ドライブがてら立ち寄る市民も多いそうで、「こんな景色があったのか」などと喜ぶ声に「時間や手間がかかったがやって良かった」と述べた。

 里森さんのコーヒーへの探究心は強く、昨年9月には日本スペシャリティコーヒー協会が推奨する資格「コーヒーマイスター」に合格。宮古でただ1人の同資格保有者に。「歴史や器についてなど幅広い知識が必要で大変だった」と振り返った上で、「利用客の反応が変わった。勉強した分、利用客にも話したくなる。それを聞いた上で飲んでもらうとまた違ってくる」と話した。

 昨年は帰省者や観光客の土産にしてもらおうと、1杯から楽しめるドリップバッグ「IRABUブレンド」を発売した。島の大漁を願ったフルーティーな味わいのノースブレンド、豊作を願って作ったビターな味わいのサウスブレンドの2種類「お土産やプレゼントで國仲商店オリジナルの味を楽しんでほしい」と語った。

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