【特集】2024年新年号
2024年1月1日(月)0:10
特色は個性重視/福嶺小学校 児童の頑張りに「ポイント制」
島内最東端にある全児童数が10人と少ない福嶺小学校(前川和昭校長)では地域ボランティアをも巻き込んで、子供たちの個性を重視ながら特色ある教育活動を行っている。
子供たちの頑張りをポイント制にして「福pay(ペイ)」を発行し、貯まると地域住民が無償で提供してくれたおもちゃなどの物品と引き換えることができるユニークな取り組みを始めた。子供たちにも好評で、やる気を引き出し、さらに金銭教育にもつながる「一石二鳥」だ。
コンビニエンスストアなど買い物で一般的になったポイントカードにヒントを得た。子供たちの頑張りによって5、10、100点を設定。貯まったポイントは「福pay銀行」に預け、タブレットで管理し、自分の目で確認しながら、日々の創意工夫につなげている。
部活動として県内では唯一ともいえるIT部がある。Wi-Fi環境は卒業生が整え、通信費も負担している。絵本制作、ドローン操作から活用法、ホームページ作成、野菜作りを通してネット販売、海外の学校とのオンライン授業、プログラミング教育など多彩に活動し、子供たちに刺激を与えている。
また栄養素が多く含まれるというモリンガや無人、ネット販売する野菜作りなど活動は多岐だ。一方で課題は児童数の減少。前川校長は「大自然の中で子育てをされたい方、少人数で個に応じた指導の充実を希望する方、IT技術を小学生のうちから学ばせたい方、なかなか学校へ足が向かないお子さんがいらっしゃる方等、ぜひ福嶺小学校で学ばせてみませんか。全職員、全地域住民で一人一人の個性を大事に育てます」とブログで呼び掛け、全国から子供たちを受け入れたいとアピールしている。