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行雲流水
2018年7月12日(木)8:53

【行雲流水】(台風シーズン)

 台風シーズン到来だ。猛烈な台風8号が来襲した。被害の全容は不明だが、おもてに現れない被害もある。航空便の混乱で離島苦を実感した人も多いはずだ


▼台風7号接近の際は、那覇で実施する予定だった保育士実技試験が「中止」になった。試験の前々日(金曜日)に早々と中止を決めた県に対し、沖縄本島では不満が続出したという▼だが、離島住民にとっては早めの決定が好ましい。那覇まで出向いた後で「中止」になったら、離島苦の嘆きは倍加する。人格形成に影響しかねないダメージを受ける場合だってある

▼126種類もあるという国家試験の会場は、ほとんどが那覇だ。全国統一の試験日に台風が来るとやっかいだ。試験開始時間の変更や日延べをすれば、試験問題漏洩(ろうえい)のおそれが生じる。飛行機やバスが止まっている中で強行すれば、受験者に対する配慮の足りなさが問題になる

▼保育士実技試験の場合、結果論としては「決行」が正解だった。県にはアフターケア(受験料返還や再受験手続免除)を求める電話やメールが殺到。県は試験実施機関と協議し、特例措置として「再試験をする」ことになったという(7月6日、琉球新報)

▼台風が来たらどうするか。場当たり的な対応ではトラブルが起きる。国家試験だけではない。各職場でも、あらゆる状況を想定した〝作戦計画〟をあらかじめ練っておきたいものだ。ノドもと過ぎれば熱さを忘れるという。今
2018.7.12

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