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行雲流水
2018年7月21日(土)8:54

【行雲流水】(危険な暑さ)

 「熱射病で小1死亡」読売新聞(デジタル)7月18日の配信記事です。校外学習で出発した午前10時の気温は32度を超えていた。児童らは帽子をかぶり、水筒を持って出かけたが、男子児童(6歳)が疲れたと訴えて学校に戻り担任が話しかけているうちに意識を失い病院に搬送されたが死亡が確認された

▼「女性(80歳)死亡、熱中症の疑い」埼玉新聞7月18日の記事(デジタル)です。17日午前7時半ごろ寝室で意識のない女性に娘が気づいて病院に搬送されたが1時間後に熱中症の疑いで死亡が確認された

▼豪雨災害のあとに続く35度を超える猛烈な暑さの中での子供と年寄りに起こった悲しい出来事です。「熱射病」と「熱中症」の表現が違いますが重症度のちがいで熱射病は熱中症で最も重い症状のことです

▼この時期になると野外での活動は熱中症を気遣っての注意がされますが室内での発症も多く、誰にでも起こる危険があると言われている。避けることのできない自然災害とは違い、熱中症は暮らしの中で気配りするだけで避けることができることを日本救急医学会「熱中症に関する委員会」が2015年に作成した「熱中症診療ガイドライン2015」(ネット検索)で読むことができる

▼その中で、「熱中症の発生に関係する気象条件」の項では気温、湿度、風、日射・輻射を指標とした「暑さ指数」が推奨されている。ちなみに「すべての生活活動でおこる危険性」が最も高いとされる指数31℃はメディアで報道される気温35℃に当たるとされている

▼委員会は「緒言」でつぎのように明言する。本ガイドラインは医療関係者だけでなく「熱中症に遭遇する可能性がある学校、職場、介護の現場で活躍する皆さんにもお役に立てるものと考えている」と。

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