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がんずううやき
2019年2月16日(土)8:53

【がんずううやき】与儀正義さん(85)平良字西里

宝は手作り三線


与儀正義さん

与儀正義さん

 自宅の座敷の床(とこ)には自作の三線三丁が飾られている。自慢の宝ものだ。三線棹(さお)は南方のソロモン産の高級材質で、一丁は鉄のように固い鉄木で仕上げられ奏でると音がよく響く。
 


  「三線を弾くのは上手ではない。得意の技術で作るのが好きだ」と笑顔で語った。
 ソロモンには1989年11月から95年3月まで働いた。当時は「大洋漁業」に雇用され、月給は55万円だったという。

 「伊良部から出漁していた徳洋漁業の漁船修理や現地人に技術を教えた。帰国する際に鉄木などを持ち帰り、三線を製作した」と振り返る。

 20代の若さで、与儀造船所を創業。船大工は多い時で6人ほど雇った。造船所は現在のマティダ市民劇場東側の海岸にあった。

 「新造船の『喜翁丸』は大漁船だった。親方から新鮮なカツオの寄贈があり、刺し身を腹いっぱい食べた」と懐かしむ。
 「元気の源は毎日体を動かし、多良間産黒糖を食べること」。
 子供4人、孫7人、ひ孫3人。

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