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【特集】新年号
2020年1月1日(水)8:53

「一心同体」で男女躍動/伊良部

バレーボールの島健在/「結の橋クラブ」大活躍
島民に笑顔届ける


昨年11月の「りゅうぎんカップ」の地区大会で男女アベックVを成し遂げた「結の橋クラブ」の男女のメンバーら

昨年11月の「りゅうぎんカップ」の地区大会で男女アベックVを成し遂げた「結の橋クラブ」の男女のメンバーら

 バレーボールの島、伊良部-。昨年4月に島の四つの小中学校が統合して誕生した伊良部島小学校・中学校(結の橋学園)の児童たちで構成する「結の橋クラブ」が目覚ましい活躍を遂げている。昨年11月に行われた「りゅうぎんカップ」の地区大会では男女とも優勝しアベックVを成し遂げ、島の人たちを喜ばせた。

 結の橋クラブの最初の偉業は男子が昨年7月に行われた全日本バレーボール小学生大会県予選で優勝。開校わずか2カ月で県制覇を成し遂げた。

 準々決勝、決勝ともフルセットの熱戦を制した子供たちは、自信を胸に全国大会にも出場し、戦績は2勝2敗と経験を積んだ。

 指導する与座清隆監督は「来年も全国大会を目指しているし、出場できると思う。昨年の全国大会も差を感じなかった。今年は全国制覇を目指したい」と意欲を示した。

 11月の大会で初めて宮古地区初制覇を成し遂げた女子も、着々と力をつけて勝負強さが出てきている。

 漢那則朋監督は「宮古地区内では結の橋を含め3チームの力が拮抗(きっこう)している。これからの新チームは今よりもさらに強くなると思うので期待している」と話した。

 伊良部島は、わずか5000人ほどの人口でありながら、島の子供たちはこれまで小中高校と県大会を制したり、全国大会に出場したりするなど活躍し続けてきた。

 全国大会に何度も出場し、輝かしい実績を残してきた伊良部高校は、すでに入学生の募集を停止しており存続は厳しい状況だ。

 高校一つ、小中学校がそれぞれ二つの合計5校あった学校はもうすぐ結の橋学園のみとなる。

 しかし、島で学ぶ児童生徒たちの活躍は島全体を活気づけて、島民に元気を与えてくれている。

 「結の橋クラブ」のバレーについて、与座監督は「もともと伊良部と佐良浜のやってきたバレーが違っていたので、まとまるのに少し時間はかかったが良いチームになってきたと思う」と話す。

 違いを乗り越え「一心同体」で固く結び付いた島の子供たち。令和の新しい時代もさらに飛躍し、島の人たちに笑顔を届けてくれそうだ。

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