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2011年7月19日(火)23:00

沖縄ヤマト運輸社長 赤嶺 真一さん(42歳)

「お客様の気持ち運ぶ」


赤嶺 真一さん

赤嶺 真一さん

 現場の第一線で客と接してきた。同業者との競争は激しくなってきているが、沖縄で一番の物流会社になろうという目標を掲げている。「私たちの仕事は物を運ぶだけではなく、お客様の気持ちを運んでいるという思いがある」。今年4月に社長に就任した。好きな言葉は「不撓不屈」、「アララガマ魂」と言う。

 大学浪人中にアルバイトでヤマト運輸に入社。仕事ぶりが認められ、当時の社長から「うちに入らないか」と言われたことが人生の転機になった。

 以来、名古屋や岐阜などの宅急便センターでドライバーとして勤務。常に客と接しながらさまざまな事を体験した。

 客からの苦情は「本当の声を聞く良いチャンス」と前向きに捉える。つらい事も多いが、客に感謝してもらえるのがうれしくて続けてきた。「その繰り返しですよ」

 「今は社長ということをやらせてもらっているが、現場からそのまま入ってきた人間」と言う。

「ヤマトを支えているのは現場。それぞれがお客様の気持ちを運んでいるんだという思いを宅急便に込めている。そこを中心にやっていきたい」。人一倍現場には思い入れがある。

 ずっと本土暮らしだったが「沖縄で仕事をさせてもらえることに感謝している。育ててくれた故郷にも恩返しがしたい」

 赤嶺 真一(あかみね・しんいち)1969(昭和44)年生まれ。42歳。平良字西原出身。宮古高校卒。92年ヤマト運輸入社。名古屋、岐阜などの各宅急便センターで勤務し今年4月に沖縄ヤマト運輸社長に就任。

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