ｅ－Ｔａｘの利用拡大へ

塚本 浩二さん

　「適正、公正な課税の実現を図るため、真面目な納税者には優しく、悪質な納税者には厳しく毅然とした対応を行っていきたい」。７月10日付で就任した。宮古島での勤務は初めて。取り組むべき重要課題の一つとして、ｅ－Ｔａｘ（国税電子申告・納税システム）のさらなる利用拡大を挙げた。

　宮古島税務署管内でのｅ－Ｔａｘの利用率は全国でもトップクラス。「税理士会や法人会、青色申告会、商工会議所など関係団体との協力体制がしっかりしている」と理由を挙げた。一層の利用拡大に向け、関係機関との連携強化を図る考えだ。

　将来の納税者である子どもたちへの租税教育もこれまで同様、積極的に推進する。「税の重要性を教え、税に対する理解を深めさせていきたい」

　一方で、大口・悪質滞納事案には、基準を厳格に守って公正な取り組みを実施する方針で、「滞納防止策と厳正な滞納整理の実施に努め、滞納残高の圧縮に取り組んでいく」と話した。

　着任して間もないが、青い海や白い砂浜に感動したり、祭りでは島の人たちの明るさや優しさに触れたりした。「ぜひ、いろいろな方が観光に来て、きれいな海に感動してもらいたい」。すっかり島の自然や人情に惹かれた様子。

　塚本　浩二（つかもと・こうじ）　１９５６（昭和31）年生まれ。55歳。福岡県出身。千葉県立上総高卒。75年東京国税局採用。76年館山税務署を皮切りに江戸川南税務署総務課長、札幌南税務署副署長、国税庁監督評価官、東京国税局徴収部統括国税徴収官、２０１１年７月宮古島税務署長。趣味はゴルフ、釣り。