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2012年6月16日(土)22:36

下里 真樹子さん(32歳)/宮古島市公設市場・みやこストアー店長

市場から島の販路拡大へ


下里 真樹子さん

下里 真樹子さん

 昨年7月にオープンした宮古島市公設市場。15の店舗が入所、それぞれの特徴を生かし寄り合いマッチャーガマを形成する。その中に珍しい土産物を陳列したスペースがみやこストアー。宮古島の観光情報を発信する自社のホームページ「宮古島ドットコム」が店舗になったら面白いねということからお店を立ち上げる企画・運営に携わった。宮古にこだわった120点以上の商品が並び、市場の情報を発信できる店にしたいと意欲。


 「宮古のいいものまるごと売り込みたい」と、商品開拓に余念がない。さまざまな情報をもとに製造者を訪ねる。島尻で満月の満潮時に海水をくんで昔ながらの製法で塩を作っている人がいると聞くと出掛けて行って交渉するなど、積極的。「生産者や製造業者とタイアップした商品開発も念頭にある。パッケージやラベルのデザイン、販促情報を提案できる窓口でもありたい」

 ネット販売もしており、宮古中の商品が見られる。池間島のノニ果実、城辺友利の乾麺、多良間島の黒アズキやイラブー汁、ヤギ汁など。市場にお店を構えた強みを生かし、八百屋で販売している島野菜のセット販売やおばあたちが青空市場で売っているなまり節、宮古そばやモズク、海ブドウなど市場にある特産品を全国、世界に配信中だ。お店自慢のブランド商品は、観光土産の黒糖クッキー「宮古島まもる君」と「みーやのマンゴークッキー」など、宮古ずくしの商品が並ぶ。

 お客を楽しませることが好きだという下里さん、壁にかかったオトーリ認定証はお店自慢のオリジナルサービスで試験によって初級・中級・上級がもらえるというもの。正しい泡盛の飲み方を推奨するために発行しているという。縦3㍍、ヨコ4㍍のスペースに遊び心も潜んでいて観光客でなくても宮古を楽しめる。

 「今は、お店を幅広い世代が利用できるよう広めていきたい。観光客にはきめ細かい対応で、また来たいと思えるような宮古島にしたい。将来は女性の視点を生かし、起業を目指したい」と笑顔で話す。6月中旬に沖縄本島で行われる中小企業家同友会沖縄支部が主催する第15回女性経営者全国交流会の物産展にも参加すると張り切る。

 下里 真樹子(しもさと・まきこ)1979年11月4日、上野野原に生まれる。97年宮古高校卒後、地元新聞社の記者経験、沖縄本島で情報誌フリーライター経験、医薬品健康食品開発会社広報経験。2010年、宮古に戻り、市役所臨時職員、11年にシフトエンジニアリング宮古島ドットコムに入社、公設市場みやこストアーを任される。

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