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2012年8月1日(水)23:17

沖縄海邦銀行頭取に就任/上地 英由さん(59歳)

地域とのつながり大切


上地 英由さん

上地 英由さん

 6月27日の株主総会で、常務から頭取に就任した。大学卒業後、当時の沖縄相互銀行に入社。以来、10年以上にわたり地域と密接に関わる各支店で支店長として勤務した。行員をまとめ、目標達成に向けリーダーシップを発揮。「現場の状況や苦労を誰よりも知っている人。それだけにお客さまの気持ちも一番分かる」。行員からの信望は厚い。


 金融環境が激しく変化する中、強靱な経営基盤の確立は喫緊の課題だ。9月の上期決算後は、新体制での次期経営計画の策定に入る。

 「基本的には、中小企業など幅広い顧客に対し、融資の拡大や事業拡大などを支援していきたい」と抱負を語った。

 96年から約3年間、宮古支店長を務めた。思い入れは強く、支店長時代に培った人脈を今も大切にしている。

 また、7月31日には頭取就任を祝う祝賀会を宮古で開催した。各界の代表者らを招き「第2の故郷」をアピール。児童養護施設などに寄付金を贈呈し、地域に根差した銀行を印象付けた。

 「宮古支店勤務があったからこそ、頭取就任につながった。そういう意味では、宮古の発展のために頑張りたい」

 地域とのつながりを意識した銀行へ、思いは強い。

 上地 英由(うえち・えいゆう) 1953(昭和28)年生まれ、59歳。読谷村出身。琉大法文学部卒。76年沖縄相互銀行(当時)入行。内間、宮古、読谷、首里支店長、2010年取締役営業推進第一部長兼リテール企画部長などを経て11年常務取締役。12年6月から現職。座右の銘は「有言実行」、趣味はウオーキング。

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