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2012年10月11日(木)22:49

第7回なりやまあやぐまつり 一般の部大賞/砂川 敦さん(33歳)

民謡通して家族の絆


砂川 敦さん

砂川 敦さん

 3度目の挑戦で「なりやまあやぐ大賞」を獲得した。受賞の翌日は友人や知人、仕事関係者から祝福の電話やメールが絶えなかったという。「舞台の雰囲気も素晴らしい。賞の持つ重みを改めて実感した」。今月末の伊良部トーガニまつりに出場する。来年は所属する協会のコンクールで最高賞を狙う。「大賞を取った後でプレッシャーはあるが、いろいろな事に挑戦してみたい」


 父は根っからの民謡好き。親戚や知人の家には愛用の三線を置き、祝い事となると率先して座を盛り上げた。

 小さいころから、そういった父の姿を見て育ったことから、民謡には自然な形で入っていけた。

 「父から三線を買ってもらったが、本番で使ったのは父が曾祖父から譲り受けた三線」「中1のころ初めて弾いたのが『なりやまあやぐ』」などなど。大賞を獲得してから、昔の事をいろいろと思い出し「運命みたいなものを感じた」

 師匠は宮古民謡保存協会の友利元誠会長だが、家で練習する時の「師匠」は妻の理恵さんという。

 民謡に関してはまったくの素人だが、聞く側として率直な意見や助言を出す。『そこ、少し音程はずれていない?』とか…。もちろんアドバイスとして聞きますよ」と笑った。

 5歳になる娘に三線を教え、いずれは親子で歌うことが夢だ。「今はピアノに夢中ですけど、なりやまの子ども部門に出場させてみたい」。民謡を通して家族の絆を深めている。

 砂川敦(すながわ・あつし)1979(昭和54)年まれ。33歳。佐良浜出身。城辺下里添(上区)在。宮古民謡保存協会会員。同協会民謡コンクールで新人部門、優秀部門合格。宮古電気工事業協同組合事務局勤務。

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