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美ぎ島net
2012年11月24日(土)23:03

公民館に行こう

公民館は学びと健康づくりの拠点

 市民一人ひとりの生涯学習への意欲を高め、学習活動への参加を促す場所。市や地区の公民館はさまざまな講座を企画し、市民全般に学びの機会を提供している。市の公民館は、中央・城辺・上野・下地・伊良部・久松地区・下崎地区・西原地区の8カ所。この他、集落ごとに公民館があり、自治会や子ども会、青年会、婦人会などの集会の場としても活用されている。生涯学習の場だけではなく、共同体を結ぶコミュニティーセンターでもある。こうした活動の成果を発表する「生涯学習フェスティバル」が先日開かれ、展示部門と発表部門で作品や習得した特技を披露した。



城辺公民館

講座は初心者が多く、基本的なことから学んでいた(城辺公民館)

講座は初心者が多く、基本的なことから学んでいた(城辺公民館)

〈三線教室〉
 研修室では、仲間寛安さんを講師に三線教室が開かれていた。小学5年生から60代の男性まで幅広い層の受講生は、仲間講師のリードで三線を弾きながら宮古民謡を歌った。9月6日から始まったという教室は10回講座で、「なりやまあやぐ」「豊年のうた」「米のあら」「安里屋ゆんた」など4曲をマスターする。ほとんどが初心者、譜面の読み方や三線の持ち方から指導される。
 仲間講師は、宮古民謡協会の会長も歴任したベテラン。「弾きながら歌うのは難しい。何回も繰り返して自分のものにしてほしい」と話す。砂川小5年の荷川取玖鈴ちゃんと姉の春佳さん(中2)は、大人に混じって一生懸命声を出していた。公民館は、家族ぐるみの講座が繰り広げられている。

下崎公民館

サークル活動でフラを楽しむ(下崎公民館)

サークル活動でフラを楽しむ(下崎公民館)

〈フラサークル/ポーポーレフア〉
 2010年4月からサークル活動で、同公民館を利用する。華やかなパウを身につけた会員が、講師の友利洋子さんの指導でイブ(楽器)の独特なリズムに合わせ優雅な動きをレクチャーする。時々明るい笑い声。城辺から通う会長の佐久田優子さんは「明るさが取りえです」と話し、20代から60代の女性が和気あいあいとフラを楽しむ。
 これまで、いろんな舞台もこなしてきており先日開催された市生涯学習フェスティバルにも出場、乙女の愛を歌った「ヘ ウィ」と「ケアロハ」を踊り会場を和ませた。佐久田会長は「皆さんは器用で自分で衣装やコホ(髪飾り)も作ったりする。踊りだけでなく、みんなで集まって遊ぶのも好き」と話し、今から忘年会の準備をしているという。

中央公民館

筆あそびの楽しさを来年の年賀状にも生かしていた(中央公民館)

筆あそびの楽しさを来年の年賀状にも生かしていた(中央公民館)

〈筆あそび教室〉
 図書室で行われている筆遊び教室は、多くの女性が参加して熱気を帯びていた。10月13日からスタート、5回講座でそれぞれの作品を仕上げようというもの。講師は森田れいこさん。来年のえと「巳」(ヘビ)を文字化し、幾通りものお手本を提示して、年賀状仕立てにした。受講者は基本的な書と違った文字の面白さを楽しみながら、筆で何度もなぞっていた。
 公務員を定年退職して時間が多くなったという女性は「ボケ防止にいろんな講座を受講している。楽しんでできるのが何より。家で引きこもっているのも同じ時間。もったいない」と話し、生き生きと書に取り組んでいた。

久松公民館

一針一針の作業に真剣な受講者(久松公民館)

一針一針の作業に真剣な受講者(久松公民館)

〈パッチワーク〉
 10月16日からスタートしたパッチワーク講座は、4年前より2週間に1回サークルでパッチワークやクラフトの小物作りを行っている「パステル・コットン」のメンバー7人が講師にあたる。
 5回講座の最終日とあって公民館の大ホールは活気づいていた。課題は小物入れのポーチ。一針一針作業を進める受講者の熱心さが伝わる。コットンのメンバーは一人一人に丁ねいに手ほどきをしていた。
 受講者は、各地から参加しており、城辺字比嘉から通う波平めぐみさんは「新聞のひろば欄で募集を見て応募した。以前から子どもにこうした手作りの物が与えられたらいいなと思っていた。プレゼントしたい」と話す。

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