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日曜訪問
2013年1月19日(土)23:00

三浦 禄さん(39歳)/ピアノ教室主宰

音楽と向き合う覚悟を


三浦 禄さん

三浦 禄さん

 これまでアクティブに生きてきた。伊良部島に住み着いたのは海が好きでダイビングがしたかったから。「島に引き寄せられて来ました」。神奈川県から移住して約8年になる。最初、ダイビングのできる島に住みたいと沖縄諸島三つの島を候補に挙げた。最初に来た伊良部島が気に入り2週間で引っ越してきた。これまでピアノで生計を立ててきたことから教室を開設、現在、保育園児から高校生まで指導する。


 3歳から習ったピアノだったが、昨年10月ごろから教えることの難しさに二の足を踏んでしまった。「真剣に悩んだ。ピアノは嫌いじゃないが、他人に教えるということがとても負担になり、別の生き方を考えようと思った」

 そんなとき、親しい人にピアノから離れてはいけないと励まされる。新年を迎え、新たな気持ちでピアノに向き合おうと覚悟を決めたのだった。

 2006年、宮古島市歌の作曲の部門にたまたま応募した作品が選ばれ、大きな話題となった。「実は、生徒さんの親が応募要項を持ってきて、ぜひトライしてくれという。作詞で入選した砂川健次さんのコメントを読むと『琉歌を意識して作った』と書いてあり、それならば、文章にリズムがあるはずだ。それで文章の流れを壊さないように心掛けた」と話す。入選したことよりも生徒や親の喜びが嬉しかったようだ。

 2002年にライセンスを取得したダイビングは月に2度ほど。潜るのは4月から12月の間でさすがに冬は寒いという。「体がすっかりここの気温に順応してしまいました」と笑い、最近、下地島の海でクジラの声を聞いたと目を輝かせる。青年海外協力隊で4年間滞在したパラグアイでもよく潜ったが、やっぱり宮古の海がきれいと、絶賛する。こうした体験を通してたどり着いたのがスピリチュアルな世界。

 08年にセラピーの資格を取得、12年にもヒーリングの新たな資格を取得した。「音楽にしてもヒーリングにしても、周りの人たちに安らぎを与えられるような仕事をしていきたい」と話し、人生の岐路を乗り越え、新たな1歩を踏み出した。

 三浦 禄(みうら・みどり)1973年3月15日、神奈川県に生まれる。獨協大学法学部法律学科卒。青年海外協力隊を経て本格的に音楽の道へ。2004年伊良部島に移住。2006年、宮古島市歌(作曲)入選。現在、伊良部と城辺にピアノ教室開設。

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