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2013年2月26日(火)23:30

宮古民謡協会長に就任/川満 健功さん(62歳)

味わい深いあーぐの魅力


川満 健功さん

川満 健功さん

 「過酷な人頭税制を経験した宮古の民謡には、アララガマ(なにくそ)精神の息づく歌が多い。歌えば歌うほど、味わい深くなる」。宮古民謡の魅力を、そう語る。


 宮古民謡協会は、15年前に在沖宮古民謡協会から分家し、8代目の会長就任となった。協会に所属する民謡研究所は約20カ所あり、約100人の会員が日々研さんを積む。

 活動方針には会員の拡大や若者への民謡継承、全国への発信などを挙げる。

 会員には本土出身者も多く、インターネットで宮古民謡を全国発信しているという。観光客相手に居酒屋でライブをする会員もいる。「宮古民謡の知名度向上は、宮古のPRになり観光発展にも結び付く」と、会員の活躍による「あーぐ」の全国への広がりに期待を込めた。

 会活動は、年1回のあーぐ大会(民謡コンクール)や、2年に1回の芸能祭を開いている。「将来は、芸能祭を年に1回開くようにしたい」と、活動発展に意欲見せた。

 民謡研究は、酒座で三線を弾き語りしていた祖父の感化が大きいと言う。1978年に、民謡の勉強を決意。80年、与儀栄功民謡研究所の門をくぐり、本格的に始めた。

 あーぐ大会で新人賞、優秀賞、最高賞と上り詰め、99年には師範の免許を取得。2000年「川満健功民謡研究所」を開設した。

 「民謡の勉強には、終わりがない。今後もさらに上を目指し精進を重ねたい」と、芸の道への飽くなき挑戦は尽きない。

 川満 健功(かわみつ・けんこう) 1950(昭和25)年7月28日生まれ。62歳。城辺皆福出身。69年宮古水産高校卒業。83年宮古協栄バス入社。あーぐ大会で最高賞受賞。99年師範免許取得。2000年川満健功民謡研究所開設。12年12月宮古民謡協会長就任。

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