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美ぎ島net
2013年5月17日(金)22:37

夏だ!海だ!観察会だ/宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち

海の生き物たちを正しく識ろう


海のシーズンを前に生き物たちを正しく理解しようと開かれた観察会=4月28日。下地地区のゴルフ場南方に広がるリーフ

海のシーズンを前に生き物たちを正しく理解しようと開かれた観察会=4月28日。下地地区のゴルフ場南方に広がるリーフ

 海の生き物たちを正しく理解し、サンゴ礁の自然、文化に関する啓発運動を目的に2002年4月に発足した「宮古島サンゴ礁ガイドのなかまたち」(友利博一会長)。現在登録会員は40人。毎月の定例会を通し、室内講習会や野外観察会を会員向け、一般向けの両方で実施、学校や地域団体の要望にも応えている。サンゴ礁モニタリングでは主に浅瀬でサンゴ礁の状況を記録したり、地域の生活文化であるハーリーにも参加する。定例会では、サンゴ礁生物学、生態学などに関する勉強などを行い、無理せず気長に続けることをモットーにしている。



石を返すとさまざまな生き物の卵が

石を返すとさまざまな生き物の卵が

 夏場に向かい、「なかまたち」の活動がさらに活発になってきた。3月、上野新里のシギラ海岸、4月、下地与那覇の赤崎海岸、5月、池間島ツマビジ海岸と、市民に呼び掛け毎月観察会を実施、参加者は海の生き物やサンゴたちの新しい発見、生態などを学んでいる。親子で参加する市民も多く、変わった生き物を見つけては顧問の梶原健次さんに教えを請う場面も見られる。梶原さんは「海は楽しいだけでなく、猛毒をもった生き物もおり危険も潜んでいる」と話し、海の生き物たちへの正しい認識を求めた。

 11日夕、市内の飲食店で行われた2013年の総会では、12年度の活動報告、決算報告、会員異動報告、規約改正、運営委員改選などが行われ、13年度の活動計画(案)も報告された。今年度は特に定例会での勉強会でサンゴの生物学・生態学を基礎から学ぶことを確認した。一般向け講習では、低年齢向け観察指導研究、サンゴの分類・識別講座、シリーズで「高校-大学レベル生態学講座」、救急救命講習、現役サンゴ礁研究者による特別講座などを行っていく。

 13年度の活動計画は、定例会が毎月第1金曜日で、「サンゴ礁のタイプ、刺胞動物の分類」(6月)、「造礁サンゴの分類」(7月)、「海岸の環境と生物」(8月)、「サンゴの体のつくり」(9月)、「サンゴの成長と増え方」(10月)、「サンゴの住み場所、動き方」(11月)、「サンゴのけんか」(2014年1月)、「サンゴの敵」(2月)、「サンゴに住み込む生きもの」(3月)、「サンゴ礁の働きと保全」(4月)をテーマに座学が行われる。

 市民に呼び掛ける観察会は、5月下旬にクマザ海岸、6月トゥリバー、7月新城海岸(恒例の牛汁会も)、8月来間大橋宮古側海岸、9月保良漁港北側、12月海岸清掃と観察会、2014年1月夜間観察会(クマザ海岸)など。 その他で、池間ハーリーへの参加や、サンゴ礁モニタリング、市民文化祭での展示などがあり、地域と共に活動する「なかまたち」は、昨年11月、結成10周年で、沖縄県文化協会団体賞を受賞した。

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