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人生雑感
2011年6月29日(水)15:21

親子間に、物事の考え方、信条等の価値観の相異が生じた場合.

日本親業協会親業インストラクター 福里 盛雄


1 親は誰でも自分の価値観に従って、自分の子が人生を歩むことを世の多くの親は望む

 親は長い人生経験の中で、人間が生きていくためには、何が大切なのかの考え方、信条等の価値観を身に付けています。そして、その価値観に従った生き方が自分なりに幸せな人生を生きてきたことができたと信じています。そして、さらに自分の子にも自分と同じ価値観を持ってほしいと期待します。それは、親として当然だと考える傾向が強いように思われます。そのようなことは、子の幸せな人生を願う親心に基づくものであると考えます。


 しかし、親子といえども、別々の人格者であり、別々の価値観を持ち、別々の生き方をする状況も発生する。そのために、親子間に悲しい争いが生ずることもあります。例えば医師である父親は自分の子も医師になっって、自分の職業を継いでもらいたいと思っているのに、子は医師になる考えは少しもなく、人を教える教師になりたいと大学も文化系に進学したいと思っているときは、親にとって期待が裏切られたことになります。

 この場合、親子の価値観の相異をどのようにして調整し、親の考えに従って子が自分の価値観を変更して親の価値観と一致させるか。また、親が自分の価値観を変えて子の生き方の価値観を容認するべきかの問題が発生します。

 2 親が自分の価値観と子の価値観を一致させる方法はあるのか。どうしてもできないときの親のとるべき方法

 世の多くの親たちは、自分の子たちが親の価値観に基づいて人生を歩んでいってほしいと期待していることは前途の通りであります。そのためには、親は自分の価値観を大切にして、それに忠実に生きる模範を、日常の生活の中で行動で示す必要があります。

 例えば、人間にとって結婚生活は、幸せになるための最も大切な欠かせないことだと、親が考えているならば、親は自分の結婚を明るい楽しいものにしなければなりません。家庭でお互いが許し合い、助け合い、平安の中に毎日の家庭が営まれていることを体で感じさせなければなりません。親は、自分の価値観を子供も持ってほしいと願うなら、結婚生活の素晴らしさを口で説明するよりも、自分の価値観を毎日の家庭生活の中で、実現すべきです。口では結婚生活は本当に素晴らしいと言いながら、現実の夫婦生活は争いと批判、不平不満の毎日であれば、子は親の結婚生活によって、結婚をしないことに確実に決心してしまいます。ですから親は「自分たちがしているように」と子に模範となる行為を見せることが、子に親の価値観に基づいて人生を歩むようにという親の願いを実現するための最良の方法です。

 ある研究によると、人が生きる価値観を身につける手段として、見せることが60%であるのに対して聞くことは20%の効果しかないという。このように、子に生きる価値観を教えるのは、親が毎日の家庭生活で、自分の価値観を大切に誠実に生きることを習慣化しなければなりません。それでも子が親の良しとする価値観に同意しなければ、それを受け入れる寛大心を、そして自分の価値観の変更をする必要があれば、それを変更するだけの勇気を、両者を区別する知恵を授けてください、と神に祈り求めること、とある賢者は指摘しています。

 親子の価値観の対立は、強制的に親の権威によって子の価値観を親の価値観に一致させることではなく、親が自分の価値観を行為で示し日常生活の中で模範を示し、最終的には子も一個独立の人格者であり、親子といえど、それぞれの価値観を持って幸せな生涯を送ることを認め合うことが、親子が、生涯仲良く生きていく秘訣です。

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