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美ぎ島net
2013年7月28日(日)9:00

市公設市場内で本格オープン/高校生仕事クラブ「んまがぬ家」

マンゴーまつり会場でプレオープン


マンゴーまつりでプレオープン=14日、市熱帯植物園

マンゴーまつりでプレオープン=14日、市熱帯植物園

 宮古島地域雇用創造協議会(長濱政治会長)は、宮古島地域就業意識向上事業(沖縄県補助事業)を受け、2012年7月から若年層の意識向上に向けての取り組みを進めている。その中で立ち上げた高校生カフェ「んまがぬ家」が日いよいよ、市公設市場内でオープンした。同店は、高校生仕事クラブ(伊佐由紀佳店長)の5人が仕入れから接客、販売、コストの管理まで自ら担当、運営していく。営業日は土、日曜日と祝日、時間は午前時から商品が売り切れるまで。地元の麺や紫いもを使った食事とデザート系、飲み物が中心で今後、メニューの開発にも力を入れていく


 きっかけとなったのは、昨年8月、高校生を対象として開催された「てぃだフォーラム」だった。ドラマにもなった三重県多気町の高校生レストラン「まごの店」の仕掛け人・岸川政之さん(多気町まちの宝創造特命監)の講話を聴いた生徒の中で「私たちも何かやってみたい」との声が挙がり取り組むことになった。

 それから約1年かけて、高校生を中心にプロの大人がサポート、運営戦略を練り、販売や調理のトレーニングを重ね、昨年12月に試作販売を実施。今年の2月には、三重県まで出向いて「まごの店」の生徒たちとレシピを共同開発、3月には経営管理者を招いて事業プレゼンテーションを実施した。そして、今月14日のマンゴー祭り、19・20日の宮古島夏まつりにはプレオープンと、本格オープンに向けての努力を積み重ねてきた。

 メニューは自ら開発した「あったか麺とひんやり麺」のセット、紫いもを使った揚げ菓子の「むらさき丸」と「みゃ~くんチュロ」。地元の素材を生かしたメニューの開発に努めてきた。店長の伊佐さん(宮古総合実業高校3年)は「関係する大人たちのおかげでオープンできた。県内初といわれる高校生カフェをしっかり運営し、宮古島のPRにも役立てていきたい」と意気込む。スタッフは嘉手納公誠さん(宮総実2年)、平良美歌さん(同)、川満香織さん(同)。

 マンゴーまつりでは、むらさき丸とみゃーくんチュロを透明のカプセル容器で販売、人気を呼んだ。夏まつりでは、拠点となる市公設市場で商品を作り、メイン広場で屋台を設けて販売に力を入れた。こうして迎えたオープンの21日、市場前でセレモニーが行われた。合同会社ティダヌファ社長の砂川恵助さん(宮古島市商工会議所専務)は、あいさつで「関係各位の皆さんにご協力いただきオープンにこぎつけることができた。県内でも初めてといわれる高校生レストラン、今後、生徒たちを育成しながら運営、経営を見守っていきたい」と述べた。

 主催者を代表して長濱会長(副市長)は、「これまで、マンゴーまつり、宮古島夏まつりでプレオープンしてきた。きょうからは本格的に営業が開始される。きちんと製品を作り、運営していくことが課せられる。子どもたちの頑張りを見守っていきたい」とエールを送った。

 こうした大人たちの励ましを受けて、伊佐店長は「多くの皆さんの支援のおかげでオープンすることができた。これから頑張って運営に当たっていきたい」と力強いあいさつ。

 現在、スタッフ募集中。連絡先は宮古島地域雇用創造協議会(0980-79-5288)、田村・大口まで。

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