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行雲流水
2013年9月26日(木)9:00

「リードオフマン」(行雲流水)

 沖縄県の高校野球は、レベルが高いという。復帰前、甲子園では沖縄代表に大声援が送られていた。〝痩せガエル負けるな一茶ここにあり〟とばかりに。いつ頃から沖縄勢は強くなったのだろうか

▼具志堅用高の功績が大きいと語る人が多い。たどたどしい標準語を操って臆することなく話す世界チャンピオン。沖縄の青少年たちの自信がよみがえった。今ではスポーツだけでなく、「ウミンチュ」や「ゴーヤー」などの方言も全国で通用する

▼芸能界では、安室奈美恵が先駆者の役割を果たした。今はやりのAKB48は歌と踊りがウリだが、安室奈美恵はそれを1人でやってのけた。沖縄の子どもたちの可能性が注目される契機となった

▼昔は郷土出身の大先輩で、日本をリードした人たちもいた。金井喜久子氏(旧姓川平)は日本の女流作曲家のさきがけとなった人で、国際民族音楽会議の日本代表を務めた。日本公認会計士協会初代副会長を務めた下地玄信氏は、斯界の大御所的存在(会長は大蔵省の局長が兼任)。宮古の人たちが知らなかっただけだ

▼今はテレビ時代で、知名度や偉さがすぐ伝わる。先週のNHK「クローズアップ現代」に東京弁護士会所属の宮里邦雄弁護士が出演していた。この番組は、硬派のまじめ番組。評価の高い一流人士が起用される。宮里氏は2度目の出演だが、今回は残業制度のゆがみにメスを入れていた

▼同氏は平良中(3期)から宮古高校(10期)、東大法科(昭和33年)と歩んだひと。後輩の児童生徒たちが羽ばたく契機になればさいわいだ。(柳)

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