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2015年4月1日(水)8:55

宮古島警察署長/瑞慶山力さん(55歳)

制服警察官の活動強化


瑞慶山力さん

瑞慶山力さん

 宮古島警察署長に3月16日に着任した。初の離島勤務。「地域の人たちが警察に非常に協力的で、何かをやるときに一体となる団結力がある」との印象を持つ。「地域の力を借りて、宮古島を一番安全で安心な地域にしたい」。地域住民の安心感の醸成や、犯罪抑止のために「制服警官の街頭活動の強化」を積極的に取り入れる考えを示した。

 今後の取り組みについて、「署管内で犯罪の認知件数が2年連続減少している。この減少傾向を定着させていきたい」と総論を述べた上で、具体的には「被害が多い自転車盗は無施錠が多い。二重の鍵と、施錠で確実に被害を減少させることができる」と指摘した。「これらを含めた防犯の広報啓発をしっかりと実施し、全体の犯罪の減少につなげたい」と話した。

 宮古島は飲酒に絡む事件事故が統計的にも多い。「路上寝が多いのにはいささか驚いた」と話す。飲酒に関する取り組みとして「飲み過ぎに注意」の推進を挙げる。「酒を飲むことは悪いことでない。朝の検問で飲酒運転の摘発が多いのは、飲酒量が多いからではないか」と指摘し「飲み過ぎを抑制する運動を、関係機関などと協力して進めることで、事件事故の減少につなげたい」と今後の取り組みに意欲を見せた。

 署管内の少年補導に占める飲酒の割合が、県平均の3・7%に対し約21%と高い。「大人が多量に飲酒する傾向が、子供たちにも影響を与えているのではないか」と指摘する。

 瑞慶山 力(ずけやま・つとむ)1960(昭和35)年1月31日生まれ、55歳。那覇市出身。84年県警本部に採用。同年11月宜野湾署配属(新任地)。豊見城署副署長、県警本部警務部管理官、生活安全部地域課長などを歴任し現職。

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