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2015年4月4日(土)8:55

宮古島地方気象台長/宮田洋さん(54歳)

役立つ情報を伝える


宮田洋さん

宮田洋さん

 「日ごろの天気予報もそうだが、特に力を入れているのは防災時の情報。ここぞという時に役に立つ情報を伝えていきたい」。大阪府出身で、宮古島での勤務は初めて。「台風銀座」で知られる島において、正確かつ迅速で分かりやすい情報提供に努める考えだ。

 防災につながる取り組みについて「いかに自分が危険な状況にあるかという事を認識し、行動を取るのが基本になる。自らの命を自らで守るという意識が非常に大事」と話し、日ごろから災害をイメージし「万一」に備えることが重要だと強調した。

 大雨や高潮、強風などの注意報、警報は山や川、土壌などの自然環境を踏まえた上で発表する。地域の特性に沿った形で発表することで、より精度の高い予想情報となる。

 宮古島地方気象台の職員は26人。24時間体制で予報、観測などの業務に従事している。

 「なぜこれが発生したのか、どうして発生したのかなどと疑問を持ち、その仕組みの解明へ取り組むこと」。自然現象を相手にする気象台職員ならではの面白さをこう語った。

 これまで開催してきた気象講演会や親子を対象にした気象教室などを通して、気象台をより身近に感じてもらうことも使命だと思っている。

 宮田 洋(みやた・ひろし)1961(昭和36)年生まれ、54歳。大阪府出身。気象大学校卒。気象庁予報部予報課長補佐、同庁観測部観測課長補佐、東京管区気象台総務部業務課長、気象庁総務部航空気象管理官付課長補佐などを経て現職。座右の銘は「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如さず」。趣味は旅行、登山、読書、音楽鑑賞

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