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行雲流水
2016年2月16日(火)9:01

【行雲流水】教育にICTを

 那覇に住む中学生の孫が連休に来ていたが、数学の練習問題を解くのに、パソコンのインターネットを開いて、該当する単元の授業の動画を見て、理解を深めながら問題を解いていた。これだと、マイペースで学習を進めることができる

▼12日、県宮古合同庁舎で開催された「第4回沖縄離島ICTシンポジウムIN宮古」でも同じことが示された。すなわち、タブレット端末を使って、無料でいつでも、どこでも、著名な講師による授業を受信して学習ができるし、東大の提供する講座等も受講できる

▼学校では、電子黒板とタブレットを結んで分かる授業・考える授業の実現に効果をあげている

▼他校との交流学習や情報発信で地域に貢献できることが下地中学校の座間味浩二教諭と伊良部高校の志良堂哲也教諭から報告された。島根県の隠岐では、離島高校廃止の危機の中で、ICT(情報通信技術)教育の充実で、生徒の半数を他から呼び寄せている

▼文科省も力を入れていて、電子黒板が10万台に達するなど、ICTの整備は急速に進んでいる。そのための予算も交付されているが、自治体によっては、道路づくり等に流用されているところもあるという

▼経済格差が生む教育格差が危惧されているが、すべての児童生徒の学力を保障するうえでもICT教育は有効である。まずは、全児童生徒にタブレットをもたせたい。そのため1台数万円のタブレットは公費でそろえることが必要である。市当局や教育委員会、教育界の積極的な取り組みが求められる。

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