功労賞に下地昭五郎さん/県文化協会賞表彰伝達式
奨励は久貝さん、琉球國祭り太鼓/しまくとぅば普及には小川さん
2021年度県文化協会賞、県しまくとぅば普及功労者の表彰伝達式が25日、市未来創造センターで開かれた。宮古文化の推進、発展に貢献した2人と1団体。西原方言の普及、継承に努めた小川榮子さんの功績をたたえ表彰した。
表彰されたのは、県文化協会功労賞が宮古フロイデ合唱団の元団長、元市文化協会副会長の下地昭五郎さん、奨励賞に宮古郷土史研究会員で市教育委員会学芸員の久貝弥嗣さん、団体賞に琉球國祭り太鼓宮古支部(友利優香代表)。県しまくとぅば普及功労者は平良西原で方言の継承活動に尽力している小川さんが表彰された。
県文化協会賞は地域文化の振興に多大な貢献をした個人、団体に授与される。今年は県内で功労賞30人、奨励賞27人、団体賞は19団体が受賞。県しまくとぅば普及功労者は県文化スポーツ部が、地域における方言の普及に功績のあった個人、団体を表彰している。今年は10個人1団体が受賞した。両賞とも表彰式は新型コロナウイルスの影響で開催されなかった。
表彰伝達式では、市文化協会の饒平名和枝会長が「地域文化の振興、発展に長年にわたって尽力してきたことに敬意を表す」と受賞者をたたえた。
受賞者あいさつで下地さんは「昨年からコロナウイルスの話が尽きない。こういう世の中においては『心の免疫』を醸成することが大切。心の免疫をつくり、いつまでも社会貢献を続けたい」と話した。小川さんは「コーラスゆりの会と学校の先生方の理解を得て、地域の文化、方言の継承活動ができた。地域と学校の深い絆が表彰につながった」と話した。