伊良部屋外運動場が着工/平成の森
“野球公園”へ整備着々/関係者集い安全祈願
伊良部屋外運動場(多目的運動場)の安全祈願祭が12日、伊良部長浜の平成の森公園で開かれた。伊川秀樹副市長をはじめ、市や工事関係者らが約20人集まり、無事故無災害を願った。野球場など関連施設の整備を進め、市民の健康増進と地域活性化を目指す。完成は2023年3月の予定。
同運動場の建築面積は3009平方㍍、延べ床面積は2898平方㍍。鉄筋コンクリート造りで前福多目的屋内運動場とほぼ同規模だが、天井がドーム型になるという。事業費は14億2894万円。
建築は佐平建設・照屋建設特定建設工事共同企業体、電気は松宮開発、機械は久貝電設土木、監理は総合計画設計・都一級建築設計事務所設計共同体がそれぞれ受注した。
安全祈願祭では祝詞奏上が行われた後、伊川副市長と佐平建設の佐平八十男社長、総合計画設計の松田優社長がくわ入れした。
伊川副市長は「関連施設を整備することで地域経済の活性化を図りたい。災害時における住民の避難誘導を行う待機場所としての機能も兼ね備えている。完成後はキャンプ誘致に積極的に取り組みたい」と話した。
平成の森公園には、21年5月に伊良部野球場が完成し、年末には東京六大学準硬式野球連盟の対抗戦で、こけら落としされた。
同年11月からは投球練習場(ブルペン)の整備が始まっているほか、22年夏ごろにはサブグラウンドの整備に着工する予定。
全施設が完成すれば、平成の森公園は一部を残してほぼ「ベースボールパーク」仕様になる。
市は高校、大学、社会人、プロの大会開催やキャンプ誘致に取り組む方針。