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政治・行政
2022年3月9日(水)9:00

キビ支援事業費を減額/修正補正案を可決

野党提出・賛成多数/経済工務委

 

一般会計補正予算の修正案が野党の賛成多数で可決された=8日、市役所

一般会計補正予算の修正案が野党の賛成多数で可決された=8日、市役所

市議会の経済工務委員会(西里芳明委員長)は8日、「サトウキビ収穫管理支援事業費」が盛り込まれた2021年度一般会計補正予算について、同事業に反対していた野党側からこの事業費を減額した修正案が提出されて野党の賛成多数で可決。質疑、討論とも与野党の主張は平行線のまま折り合うことはなかった。修正案は10日の本会議に提案される。(14面に関連)

この事業は、サトウキビ収穫1㌧当たり500円の支援金を農家に給付する事業で、1億6352万円が計上されていた。

これまでの本会議における質疑や同委員会でのやり取りでは、野党側が「ばらまきだ」と主張し、当局や与党側は農家支援に「効果がある」との主張を展開してきた。

この日の質疑でも、野党側から「農家が求めているのは農薬の補助率のアップや、肥料の支援についても補助割合を上げてほしいとの声がある。そうした声を受けながらこれまで施策ができなかった。こういう予算があれば農薬や肥料の支援に回してほしい」と訴えた。

与党側は「何をもって『ばらまき』と主張しているのかわからない。コロナ禍において現金給付で農家に支給することで購買力が高まる。農薬とかの現物給付ではなく、現金を給付する中で購買力を上げて消費の活性化につながれば経済の活性化にもなる」との見解を示した。

その後の討論では、野党側からは「市長選の選挙公約であれば何もせずにキビ農家に(補助金)をばらまくことはあってはいけない。市民の税金は適切に使われないといけない。農家支援のためにルール、仕組みづくりをして予算は執行するべきだ」と主張した。

一方の与党側は「サトウキビで生計を立てている就農者は宮古で約半数いる。座喜味市長は常々、小規模の畑を有して、キビ生産しかできない高齢の農家のためにも、この事業は必要であると訴えてきた。そうしたことから修正案には反対する」と訴えた。

修正案については、挙手による採決の結果、野党5人(上地廣敏氏、山里雅彦氏、狩俣勝成氏、平良敏夫氏、新里匠氏)が賛成。与党2人(友利光徳氏、長崎富夫氏)が反対となり、賛成多数で可決となった。


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