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旧暦:2月11日 赤口 己 
社会・全般
2022年5月12日(木)9:00

がん検診 受診率伸び悩む/市21年度

長引くコロナ禍が影響/市、積極的な受診呼び掛け

 

長引くコロナ禍の影響で受診率が低迷するがん検診。写真はコロナの影響で今年1月の予定が3月に延期されて実施された婦人検診の集団検診=3月9日、市保健センター

長引くコロナ禍の影響で受診率が低迷するがん検診。写真はコロナの影響で今年1月の予定が3月に延期されて実施された婦人検診の集団検診=3月9日、市保健センター

市の2021年度における各種がん検診の受診率が長引く新型コロナウイルス感染症の影響で低迷している。検診5種(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸(けい)がん)ともコロナ禍前の数値からは大きく落ち込んでいる。市健康増進課では今年度の検診をしっかり受診して新型コロナ対策の観点からも自らの体の状況を把握してほしいと呼び掛けている。

前年度(20年度)は胃がん、肺がん、大腸がんの集団検診が新型コロナの影響で中止となったほか、乳がん、子宮頸がんの集団検診もコロナの影響を受けて少ない日数しか実施できず受診率は大きく落ち込んだ。

21年度は肺、胃、大腸がんの集団検診は18日間実施されたことで、受診率は対前年度に比べて伸びたが、コロナ禍前に比べたら落ち込んだままだ。

40歳以上(対象人数1万9895人)の肺がん検診受診率は、コロナ禍前が10~13%台で推移していたが、21年度は9%にとどまっている。

胃がんも16年度が5%台で、その後は年々減少傾向で推移し、19年度が3・5%、集団検診が中止となった20年度は1・4%。21年度は3・2%と持ち直すもまだまだ数値的には低いままだ。

8~9%台で推移してきた大腸がんの受診率は、大幅に落ち込んだ20年度(2・2%)に比べて21年度は7・5%に持ち直したものの、コロナ禍前に比べても1~2ポイント以上落ち込んだままとなっている。

40歳以下(対象人数4749人)も肺、胃、大腸がんとも大幅に落ち込んだ前年度よりは持ち直しているものの、コロナ禍前に比べたら低い数値だ。

同課では「特に働き盛りの40~50代の受診率がなかなか伸びない。いろいろな病気も早期発見で重篤化しないで済む。ぜひ、積極的に受診してほしい」と呼び掛けた。

そのほか、婦人検診は今年1月に集団検診が予定されていたが、新型コロナの影響で3月に延期されて実施された。

そうしたことも影響してか、子宮がん検診が20年度の28・2%からさらに落ち込んで24・7%となった。

乳がんは、マンモグラフィーが18・7%で対前年度比で0・4ポイントと微増。超音波が19・4%と同比約3ポイント増加した。

しかし、子宮頸がん、乳がん(マンモ、超音波)ともコロナ禍前は30%以上あったことから、まだまだ数値は低いままとなっている。

同課は「長引くコロナ禍で多くの市民が大変な状況が続いていると思うが、自分の健康を維持して、新型コロナから命を守るためにもぜひ、積極的に検診を受けてほしい」と呼び掛けた。


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