04/26
2024
Fri
旧暦:3月17日 先勝 己 
農林・水産業
2022年5月19日(木)9:00

手取り額7割減の可能性/伊良部21-22年キビ

交付金対象期限は今月末/長雨影響、関係者危機感

 

ハーベスターが稼働し、キビを刈り取っていた=18日、伊良部島

ハーベスターが稼働し、キビを刈り取っていた=18日、伊良部島

長雨によって機械刈りが進まないため、伊良部地区の2021―22年産サトウキビ(原料)の搬入が終了していない。国の交付金対象期限の今月31日までに搬入できない場合、農家手取り額が約7割減になるため、関係者は危機感を募らせている。刈り取られていないキビは約6000㌧。ハーベスターの稼働台数を増やすなど対応しているが、残り2週間を切り、厳しい状況となっている。

宮古製糖伊良部工場によると、1㌧当たりの農家手取り額は2万4200円。このうち国の交付金は1万6860円と大部分を占めており、カットされれば農家にとって死活問題となる。

同工場は昨年12月1日に操業を開始し、当初は4月半ばの終了を見込んでいた。長雨など天候不良でハーベスターが止まり、何度も操業休止に追い込まれた。

現在は他地区からハーベスターを運び、伊良部地区で稼働させているほか、工場職員らが手刈りを行うなど対応している。18日は天候が回復。小型のハーベスターが稼働していたが、19日以降は雨の予報が続いている。

ハーベスターの作業員は「5月に入って動かせたのは4日だけ。雨が降っては何もできない。月末まで全部刈り取るのは厳しいと思う」と表情をゆがめた。

農林水産省の担当課は「状況は聞いている。手刈りも含めて体制を整えて、一日でも早く収穫を終えるよう伝えてある。生産者に迷惑が掛からないようにしてほしい」と話した。

交付金の期限について地元関係者は「手刈り全盛期の時代に決めた時期であり、天候に左右される機械刈り中心の現在には合ってない。国には時期の見直しを検討してほしい」と強調した。

一方、宮古製糖多良間工場は、残り1100㌧で搬入を終了する。天候にもよるが順調にいけば25日に搬入を終える予定という。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!