05/23
2025
Fri
旧暦:4月25日 仏滅 辛 
社会・全般
2022年7月30日(土)8:59

「730」から44年/本土復帰50年企画

一夜で交通方法変更/市内各地にも記念碑

 

「730」の交通変更の1年後に建立された記念の塔=市熱帯植物園前

「730」の交通変更の1年後に建立された記念の塔=市熱帯植物園前

今年は1972年5月15日に沖縄が本土に復帰して50年目の節目の年。それに伴う大きな社会変化として、ドルから円への通貨交換が行われたほか、復帰から6年後の1978年7月30日には一夜にして交通方向が右から左に変わった通称「730(ナナサンマル)」が同日の午前6時に変更された。きょう30日で変更から44年目となる。市内各地には記念碑なども残っており、いまでも復帰を象徴する存在となっており、特に今年は注目を集めている。

市熱帯植物園前にある「730」の記念の塔には「これを機会に日本一交通安全な宮古島となることを願い、この変更事業を記録する」との文言が記されている。

44年前の本紙の報道を見ると、78年7月27日の紙面では「730助っ人来島」の見出しで愛媛県警から35人、佐賀県警から36人が白バイ、パトカーとともに来島。助っ人隊として約1カ月6万郡民の命と暮らしを守るために活躍するとの記事が掲載されている。

さらに、同29日の紙面の広告では「今夜の門限は、10時です」として「きょう29日は夜10時から一般車両は通行禁止」「あす30日は、朝6時から、車は左側通行」との政府広報が1面の中央に大きく掲載されている。

そして、同30日の紙面では「混乱無く交通世替わり」の見出しで当時の状況が詳しく紹介されている。

当時の交通方法の変更作業は、29日の午後10時から8時間にわたって行われ、30日の午前5時50分までに信号機7基と道路標識2061本、3324㍍におよぶ道路表示がそれぞれ「人は右、車は左」に切り替えられたことが報じられている。

復帰から半世紀。この間、沖縄の社会はアメリカ統治の名残が消えていく中で、この「730」は県民が強く印象に残っている出来事の一つとして今も語り継がれている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年5月15日(木)9:00
9:00

ガイドライン認証制度推進/サスティナブルツーリズム連絡会

持続可能な島・観光と環境の両立のためのガイドライン周知・運用などに取り組む、宮古島サスティナブルツーリズム連絡会の2025年度第1回連絡会が14日、宮古島ICT交流センター(旧下地庁舎)で行われた。関係団体の代表者が今年度上半期などの取り組みについて意見交換し…

2025年5月14日(水)9:00
9:00

「魅力的観光地の地位確立」

入域観光客数過去最高で見解/市長定例会見   嘉数登市長は13日、市役所で定例記者会見を開き、2024年度入域観光客数(推計値)が119万3000人となり、過去最高を更新(既報)したことを踏まえ「本市が国内外から注目される魅力的な観光地として地位を確…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!