葉タバコ 総販売額7億9600万円
前年比13億5600万円の大幅減/22年産の買い入れ終了
宮古地区(宮古島市、多良間村)の2022年産葉タバコの買い入れ作業が22日、終了した。総重量は前期作と比べ615㌧減の393㌧、総販売額は同比13億5600万円減の7億9600万円(金額はいずれも税込み)だった。反収(10㌃当たりの収量)は137㌔、平均キロ単価は市は2031円、村は1977円だった。22年産は前年の半分以下の収量となる厳しい状況となった。要因として5月の長雨の影響などとみられる。
今期は73戸(市66戸、多良間村7戸)の生産農家が計289㌶で栽培した。地区別の総重量を見ると、市が前期比584㌧減の370㌧、村は同31㌧減の23㌧だった。反収は市が97㌔減の137㌔。村は112㌔減の137㌔だった。
平均キロ単価は市が107円安の2031円、村は134円の下げで1977円となり、共に値段を下げる厳しい状況となった。10㌃当たりの販売額は市が27万7972円、村が27万1273円。
今期は定植する時期から晴れ間が少なく、特に2月は長雨に悩まされた。日照不足で光合成が不足し、成長が鈍った。例年、18枚ほどの葉が収穫できるが、今期は10~12枚程度と半減したことで収量が大幅に減少したとみられる。
また、栽培農家も前期から36人減って66人となり、栽培面積も100㌶以上減少。生産規模は前期の3分の2まで縮小している。
今期の買い入れは7月20日から始まり、前期同様、新型コロナウイルス感染防止で入場を制限。作業を最小限の人数で行った。日本たばこ産業(JT)宮古葉たばこ取扱所では石垣市産も取り扱っている。同市産は総重量61㌧、総販売額は1億1500万円だった。