03/22
2023
Wed
旧暦:2月1日 友引 己 
社会・全般
2022年12月18日(日)9:00

過去の台風に学び対策を/防災講演会

「14号」襲来、来年で20年/サラ、コラ、デラと比較

 

林台長と湯屋さんの講演に聞き入る市民ら=17日、市未来創造センター多目的ホール

林台長と湯屋さんの講演に聞き入る市民ら=17日、市未来創造センター多目的ホール

2022年度宮古地方防災講演会(共催・宮古島地方気象台、市、村など)が17日、市未来創造センター多目的ホールで開かれた。同気象台の林和彦台長と市総合博物館の湯屋秀捷さんが講演。林台長は03年の台風14号の被害状況などを説明し、「過去の経験に学び、常日頃から台風対策を講じることが大事。台風は必ずやってくるので備える必要がある」と事前の準備の大切さを強調した。

林台長の演題は「台風マエミーから20年」。03年9月の台風14号(マエミー)から来年で20年であることを紹介し、過去に宮古島を襲った猛烈な台風(サラ、コラ、デラ)と比較しながら解説した。

14号は二重の壁雲があったため、吹き返しの暴風が2度起こったという。最低気圧は912で宮古島歴代2位、最大瞬間風速は74・1㍍で同3位だった。

甚大な被害となった理由については「住宅は強固になったが雨戸のない家が増え、ガラス破損に起因する被害が多かった。デラ台風以降35年間は大きな台風がなかった。台風慣れや安心感があり、対策が取られていなかった」と指摘した。

教訓として▽戸や窓に雨戸を設置する▽台風に関する予備知識を持つ▽気象台からの台風情報を利用する▽自分の身は自分で守る-を挙げた。

また、林台長は「デイゴがきれいに咲くと強い台風が襲来する」という言い伝えについて「台風は上空の風に吹かれてやってくるので根拠はない。当たるのはただの偶然だろう」と否定した。

湯屋さんは「災害の記録と記憶」を演題に講話した。歴史資料の中に記されている災害の記録を説明。「過去のものだけでなく、今現在の記憶や経験も後世に残していく必要があるだろう」と語った。

会場には市民ら約60人が来場し、講演に聞き入っていた。


カテゴリー一覧

観光関係

2023年3月22日(水)8:57
8:57

満員の観客、演舞で魅了

琉球國祭り太鼓 宮古支部自主公演   琉球國祭り太鼓宮古支部による自主公演「ぶどぅれ!」が19日、伊良部公民館で開催された。会場には用意していた椅子が足りなくなるほどの多くの観客が来場。出演メンバーらは勇壮で力強い太鼓の演舞で観客を魅了した。 今年度…

2023年3月18日(土)8:57
8:57

23人が公認ガイドに/SUP協

講習会受講者を認定   宮古島スタンドアップパドル協会(長濱健治会長)の第3回SUPガイド認定講習会が16日、伊良部の佐和田の浜で開かれた。市内のマリン事業所のスタッフら23人が受講し、全員が公認ガイドに認定された。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!