04/23
2024
Tue
旧暦:3月15日 大安 丁 
政治・行政
2023年3月11日(土)9:00

国と県で電気料金支援

一般家庭含む全契約者対象/予算総額は104億円

 

電気料金への支援を発表した池田竹州副知事(右)と県経営者協会の金城克也会長=10日、県庁

電気料金への支援を発表した池田竹州副知事(右)と県経営者協会の金城克也会長=10日、県庁

【那覇支社】池田竹州副知事は10日、県庁で記者会見を開き、沖縄電力(本永浩之社長)が4月以降、電気料金の大幅値上げを目指していることに対する施策として、国と県が連携して独自の支援を講じると発表した。対象となるのは、一般家庭を含む県内すべての電気契約者で、支援総額は約104億円となる。県は5月から値上げされると想定しており、支援期間は同月から9月まで。

昨年11月、沖電は燃料価格の高騰を理由として、政府へ4月から電気料金を3~4割程度の大幅値上げを行う申請をしたと発表。一方で政府は、1月から家庭および企業などに係る電気料金を2割程度抑制する一律支援施策「電気・ガス価格激変緩和対策事業」を実施している。

しかし、大型工場や大型ホテルなどの大口契約をしている県内の「特別高圧」約100口は、国の一律支援の対象外となることから、県は独自の補助支援の費用を計上している。

さらに、県や経済団体は国に対して追加の支援を要請してきた。県民1人当たり所得が全国で最も低く、電気料金の値上げは生活や県経済に影響が大きいことが理由で、国の支援や一般財源を活用し、今回の施策を取りまとめた。

支援が始まった場合、実質負担額は1kwh当たり▽一般家庭などの「低圧」は約75%減の3・4円、▽企業などの「高圧」は約45%減の7・1円、▽大型工場やホテルなどの「特別高圧」は約45%減の6・9円となる見込み。

具体的には、電気消費量を260kwhと仮定した一般家庭の電気料金は、値上げが想定される5月以降、支援がない場合は1万500円となるが、同支援により9720円まで軽減されるという。

会見に同席した県経営者協会の金城克也会長は「総額100億円を超える包括的な支援策を取りまとめることができたことは、経済界として大変うれしく思っている」と強調した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!