07/14
2025
Mon
旧暦:6月20日 先勝 甲 
教育・文化
2017年7月30日(日)9:08

子供たちが疑似手術体験/医療の最前線に触れる

宮古病院でオープンホスピタル


鶏肉を臓器の一部に見立ててメスを入れ、手術の疑似体験をする子供=29日、宮古病院

鶏肉を臓器の一部に見立ててメスを入れ、手術の疑似体験をする子供=29日、宮古病院

 県立宮古病院(本永英治院長)は29日、同院でオープンホスピタルを開催した。日ごろ見ることができない病院施設の見学や体験などを通して、医療現場の最前線に触れた。地域に開かれた病院を目指すイベントで今回で3回目。夏休み中の子供たちを中心に多くの市民が訪れた。



 オープンホスピタルは、病院の役割や機能、設備を広く市民に理解してもらおうと開催。子供たちが、医療従事者との触れ合いや医療体験を通して、夢を膨らませる機会にすることも目的にしている。


 1階外来ロビーでは、血圧測定や医療機器の展示、看護師体験、おむつの紹介など14のブースを設置。「病院探検隊」と称した施設内見学やクイズも実施し、医師や看護師、検査技師、事務職など約100人の医療スタッフが当たった。


 このうち、手術のまねが体験できるブースでは、手術着やキャップ、マスク、手袋などを装着した子供たちが、電気メスや超音波メスを使い鶏肉を臓器の一部に見立ててメスを入れた。


 子供たちを対象にしたミニ講座では、医師が多量飲酒につながる「オトーリ」を指摘し「飲み過ぎると肝臓が悪くなる。オトーリはは身体を痛める行為。お父さんがオトーリをしようとしたらやめさせよう」と呼び掛けた。


 手術の疑似体験をした砂川春香さん(高3)は「スパッと切れて気持ち良かった。スタッフに『先生手術お願いします』『無事終わりました』と声を掛けられて本物の医師になった気分。将来は看護師になるつもりだが、医師になろうかなと思った」と笑顔だった。


 夫が同院に看護師として勤務しているという新垣あすかさん(40)は「子供たちに父親の働いている場所を見せたかった。歯磨きの指導など役に立つブースがたくさんあって楽しいです」と話した。


 本村院長は「病院の業務を知ることで、宮古にも人材ニーズがあることを分かってほしい。子供たちがいったん島を離れても、将来は戻ってきて働ける場があるという認識につながれば」と開催の意義を強調。実行委員長の本村悠子副院長は「イベントを通して、子供たちに夢と希望を与えられれば」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年7月8日(火)9:00
9:00

フレーム切手の販売開始

宮古の風景や「まもる君」使用/郵便局   日本郵便沖縄支社(那覇市、金城努支社長)は7日、交通安全を願ったオリジナルフレーム切手を販売開始した。夏の観光シーズンを前に、安全運転で観光を楽しめるよう宮古島地区交通安全協会と協力して作成。色鮮やかな宮古島…

2025年7月5日(土)9:00
9:00

水難、交通事故注意を

外国人観光客に啓発活動/宮古島署など   宮古島署、宮古島海上保安部、市、宮古島地方気象台は3日、下地島空港で「水難事故および交通事故防止」の啓発活動を合同で行った。韓国と香港からの到着便に合わせ、署員や職員がパンフレットなどを配布し事故防止を訴えた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!