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社会・全般
2017年8月10日(木)9:02

「偏見と差別悲しい」/手話サークル2団体

ハンセン病歴史資料館で学ぶ


壁に掛けてある大きな写真から歴史を学ぶ参加者ら=9日、宮古南静園のハンセン病歴史資料館

壁に掛けてある大きな写真から歴史を学ぶ参加者ら=9日、宮古南静園のハンセン病歴史資料館

 市内の手話サークルひまわり会とがじゅまる手話サークルは9日、宮古南静園のハンセン病歴史資料館などの見学を行った。参加者らは、ハンセン病への差別や偏見のない社会の大切さなどを学んだ。

 二つのサークルから会員や子供たち合わせて13人が参加した。「ハンセン病と人権市民ネットワーク宮古」(共同代表・知念正勝さん、亀浜玲子さん)の関係者らが分かりやすく説明した。

 同園は、1931(昭和6)年、ハンセン病療養所「沖縄県立宮古保養院」として開院。33(同8)年、臨時国立癩療養所「宮古療養所」となり、41(同16)年に「国立療養所宮古南静園」と改称された。 

 参加者らは、国の不当な強制隔離政策による差別や偏見、その後の人権回復の歩みなどの歴史を学んだ。

 宮古では、6~8歳の子供たちが親に連れて来られて入所させられ、生涯所内での生活で絶対隔離された。

 この日は同館での見学のほかに、入所者・退所者との交流会、海岸の清掃活動などが行われた。

 9日現在の入所者は64人で、平均年齢86・3歳と言われている。

 参加した宮国夏生君(上野中3年)は「皆人間なのに人間ではない扱いをされた歴史を知った。自分たちの住んでいる宮古島で起こっていたことを知り、悲しい。今も偏見と差別があって悲しいことだ」と複雑な表情で語った。


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