補正など55議案提案/「サヨナラ」議会開会
予算決算委新設を可決
宮古島市議会(棚原芳樹議長)9月定例会が7日、開会した。会期は27日までの21日間で、初日は提出議案の説明などが行われた。今回、市当局からは予算案や条例案、決算認定など計55件が提案された。議会運営委員会(富永元順委員長)は市議会常任委員会に新たに予算決算委員会を加えるなどの市議会委員会条例の一部改正条例を発議。審議の結果、全会一致で可決した。任期満了に伴う市議会議員選挙が10月22日に行われることから、現構成議員にとっては今回が最後の定例会となる。
今定例会に市当局から提出されたのは、予算額を3億4784万9000円増額させる一般会計補正予算案など予算案が9件。市が設置している電気自動車急速充電器の使用を有料化するための条例を制定するなどの条例案5件。2016年度市水道事業会計未処分利益余剰金を積立金や資本金への組み込み、繰り越しへ充当することに議会の議決を求める議決などの議案9件。16年度の一般会計と特別会計の決算認定11件。16年度市健全化判断比率および資金不足比率の報告1件。人権擁護委員推薦について意見を求める諮問3件。農業委員の任命に同意を求める同意案17件。
議会運営委員会から発議された市議会委員会条例の一部改正案では、これまで総務財政、文教社会、経済工務の市議会3常任委員会に振り分けて審査を行っていた予算決算案の審査を一括して行う予算決算委員会を新たに設置し、委員定数を議員全員の26人とすることを提案。また議員定数が2人減となる次回の市議会議員選挙以降、総務財政委員会と文教社会委員会の定数を現在の9人から1人減の8人、予算決算委員会を2人減の24人とする改正も盛り込んだ。
市当局提出議案は下地敏彦市長が、議会運営委員会発議議案は富永委員長が議案の提案理由を説明。議会運営委員会発議議案は提案理由の説明後、採決が行われ、原案通り可決することを全会一致で承認した。