保良鉱山に弾薬庫/陸自配備計画
防衛省が予定地で調整
宮古島市への陸上自衛隊のミサイル部隊配備計画をめぐり、防衛省がミサイルを保管する弾薬庫の建設予定地を城辺保良の採石場「保良鉱山」とする方向で調整していることが分かった。政府関係者が7日、明らかにした。
政府は南西諸島の防衛体制を強化するため、離島侵攻への初動対応に当たる警備部隊や地対空ミサイル部隊などを宮古島に配備する方針で、市内のゴルフ場「千代田カントリークラブ」と、「大福牧場」が予定地となっていた。
防衛省は牧場を弾薬庫とする方向で調整していたが、地下水の水源地であることに地元が反発。下地敏彦市長も牧場周辺での施設整備を認めない方針を示し、代替地の選定が続いている。採石場は地下水保全区域から外れており、同省は予定地にふさわしいと判断したもようだ。
保良鉱山を運営する宮古総合開発の砂川武雄社長は7日の本紙取材に「マスコミの取材で初めて分かった。降って湧いたような話だ」と戸惑い気味。「山を全部買うのか、一部なのか。また、既存の不発弾一時保管庫を使用するのか。話がないことには何も分からない」と話した。