昨年度救急搬送2982人/市消防本部
出動件数とも増加傾向/救急車の適正利用呼び掛け
きょう9月9日は語呂合わせで「救急の日」。宮古島市消防本部(来間克消防長)は、過去5年間の宮古島市における救急業務活動状況を発表するとともに、救急車の適正利用を呼び掛けている。2016年度の救急出動件数は3133件で、搬送人員数は2982人。出動件数、搬送人員数ともに増加傾向にある。
このうち半数以上の53%が入院を必要としない軽傷。中等症は28%、重傷17%で死亡、その他が1%だった。このままでは真に緊急を要し、救急車が必要な人への対応が遅れてしまう可能性が懸念されるため、「救急車」の適正利用を呼び掛けている。
過去5年間の救急出動件数と搬送人員数をみると、2012年度は出動件数が2636件で搬送人員数は2360人。13年度は件数2087人で人員数が2519人。14年度は件数が3208件で人員数が2839人。15年度が件数が3062件で人員数が2879人。16年度は件数が3133件で人員数が2982件と件数、人員数ともに増加傾向にある。
救急車の適正利用に関し大人(16歳以上)は▽呼んでも返事がないなどの意識障害▽けいれんが止まらない▽物をのどに詰まらせて呼吸が苦しい-など。子ども(15歳以下)は▽意識がない▽広範囲の火傷▽けいれんが止まらない-などの状態の時はすぐに「119番」するよう呼び掛けている。