06/15
2025
Sun
旧暦:5月20日 赤口 乙 
産業・経済
2017年11月17日(金)9:06

17年産 マンゴー生産量730㌧/前期不作を挽回

過去最高に迫る実績/価格は市場出しで値崩れ


過去最高量に迫る730㌧が生産された宮古島産マンゴー(資料写真)

過去最高量に迫る730㌧が生産された宮古島産マンゴー(資料写真)

 2017年宮古島産マンゴーの生産量が730㌧になることが地区園芸技術員会のまとめで分かった。15年の過去最高量765㌧に迫る実績で、前期の不作を挽回した。ただ、価格の面では、市場出し(出荷)や店頭に並ぶ一部のマンゴーで値崩れが起きた。中元時期の供給不足が要因。開花のずれに伴う収穫・出荷の遅れが価格に響いた。

 今期のマンゴーは、高温の影響を受けて花芽分化が鈍く、例年より1カ月程度遅れた。開花もずれたが開花率は前期を上回って着果も順調に進んだ。結果として今期生産量は予測を30㌧上回る豊作型となった。

 果実は6月下旬から出始め、7月中旬には200㌧を出荷、下旬には260㌧のピークを迎えた。

 農園を経営する40代の農家は「花は遅れたが質、量ともに今期は良かった」と話し、前期の不作を取り返すような豊作を喜んだ。

 ただ、「終盤の値段が落ちた。全体的に出荷の遅れが響いたのではないか。市場出しなどで大きな落ち込みがある」と指摘した。

 価格の落ち込みは需給バランスの崩れが要因だ。収穫の遅れから、高需要に当たる中元時期に十分な果実を供給できなかった。

 県内マンゴーを取り扱う沖縄協同青果によると、全取扱量(541㌧)の平均キロ単価は1041円。宮古島産は前期比22㌧増の37㌧を受け入れ、平均キロ単価は1710円だった。

 担当者は「宮古島産は人気があり、価格はずば抜けて高い」と高品質を評価しているが、単価は前期の3267円、その前の年の2034円と比べても大幅にダウンしている。

 価格変動について担当者は「(価格の低下は)出荷時期が後ろにずれ、中元時期を逃したことが大きいのではないか。通常は7月のギフトの単価が良いが、今期に限ってはピークが7月下旬から8月上旬にずれ込んでしまった。需要期が過ぎていた」と話した。

 宮古島産マンゴーの5~6割は顧客に直接送られているため、他地区に比べると全体的なダメージは小さい。ただ、市場出しの農家にとっては価格の面で厳しいシーズンになった。

 今期の宮古島産マンゴーは、221戸の農家が計74㌶のハウスで栽培した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年6月4日(水)9:00
9:00

8月就航を市に報告/台北-下地島

スターラックス航空日本支社長   台北(桃園)-宮古(下地島)線を8月22日から就航させる、スターラックス航空日本支社の王雲翔支社長は3日、下地島エアポートマネジメントの鶴見弘一社長らと共に市役所を訪れた。砂川朗副市長に就航を報告し、台湾と宮古島、双…

2025年5月29日(木)9:00
9:00

24年度旅客数、過去最高に/下地島空港

年間49万6000人が利用/前年度実績を17%上回る   第20回下地島空港活性化協議会(会長・嘉数登市長)が28日、市役所で開かれた。同空港や宮古圏域の活性化に向けた施策の協議や同空港の現況などについて意見交換などが行われた。下地島空港の現況では2…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!