与野党とも審査慎重/城辺統合中用地
文社委 採決を延期/関心の高まり踏まえ
城辺地区4中学の統合校を現在の西城中学校に置く議案を審査する市議会文教社会委員会(平良敏夫委員長)は11日、当初の委員会日程を変更して同日の採決を見送った。19日の一般質問後に採決を取る。市民の関心の高まりを踏まえ、慎重を期す与野党双方の委員の考えが一致した。関連する請願・陳情2件の採択も持ち越した。19日に開く審査の行方が注目される。
当初は付託全議案の採決を予定していたが、統合計画に関する議案においては同日の採決を見送ることを全会一致で決めた。伊良部小中一貫校建設地関連の訴えの提起に関する議案も19日に再度審査する。
統合関連の議案については狩俣政作氏が「市民が関心を持っている。一般質問で他の議員も通告している質問内容であり、当局答弁を聞いた後で採決した方が良いのではないか」などと提案。全委員が同意して採決の延期が決まった。
関連して用地決定の見直しや統廃合計画の慎重審議を求めた陳情2件も「一般質問で当局の意見を聞いてからの方が良い」という理由で採択を持ち越した。
この件に関しては仲里タカ子氏が意見し、「地域の合意が取れていない。教育委員会は早めにと言っているが、少し計画が遅れることになったとしても合意を取るべきだ」と主張した。
統合校を現在の西城中学校に置く議案は9月定例会で一度否決されたが、市教委は市議会改選後初の今定例会に再び提案。「用地選定委員会の判断は重い」として議決を求めている。
ただ、定例会前には城辺学区内の6自治会長と住民有志、保護者有志のメンバーが統廃合の見直しや熟考を求めている。今月4日に市教委が開いた説明会では反対の意見が噴出。城辺を中心に多くの市民が関心を寄せる事案だけに、19日に審査を行う文教社会委員会の判断が注目される。
11日の委員会では、一般会計や特別会計の補正予算案を可決。子どもの読書活動推進計画の策定を求める請願や子どもの未来を守るための施策の推進、介護保険制度の改善などを求める陳情3件を採択した。