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イベント
2018年1月6日(土)8:59

“アグ”の笑顔満開/上野地区の新成人

地元で手作りの小宴


中学校の校歌を歌う新成人。地元開催の成人祝いで絆を確かめ合った=5日、上野公民館

中学校の校歌を歌う新成人。地元開催の成人祝いで絆を確かめ合った=5日、上野公民館

 「どうしても上野の同級生で集まりたい」-。ただそれだけだった。今年は旧市町村ごとの成人式が取りやめになったが、「こんな機会じゃないと同級生は集まれない」とみんなが上野開催を希望した。久しぶりに集うアグ(仲間)の面々。会場は新成人の笑顔にあふれた。

 昨夏、成人式が市全体の合同開催になることを知らされた。「今まで上野で普通にやってきたのに…」と残念に思い、「自分たちでできないだろうか」と奮起したのが東京の大学に通う名嘉真妃奈子さんだ。同級生に電話をかけた。

 自分たちで開くとなるとお金がかかる。だからみんなには「お金を集めないといけないけど、いい?」。反対の声はなかった。

 昨年暮れ、名嘉真さんは地元で働く同級生の友利叶夢(かなむ)さんと上野支所を訪ねた。「公民館で成人式をしたいんです」。

 ここで働いている職員は上野地域の大先輩だ。幹部職員の一人は「やりたいという声に『だめだ』とは言えないよ」。地域づくり協議会で話し合い、新成人の小宴をサポートすることを決めた。料理代も協議会で負担することにした。

 迎えた5日の成人式。25人は市主催の合同成人式に参加した後、上野公民館に集まった。中学校の校歌を歌い、自己紹介をしながら20歳の夢を語った。恩師との再会には胸を熱くした。

 司会を務めた名嘉真さんは「やって良かった」と笑顔をこぼした。「市全体の合同開催がだめとかじゃないんです。ただ、みんな違う場所にいるから、こういう機会じゃないとなかなか集まれないんです。だからどうしても開きたかった」と胸の内を語り、地元開催の喜びをかみしめた。

 派手さはない25人だけの小さなお祝い。それでも新成人にとってはかけがえのない時間になった。会場の後方には地域づくり協議会の役員の姿も。後輩たちの晴れ姿を見守った。


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