12/11
2024
Wed
旧暦:11月10日 友引 戊 
教育・文化
2018年2月2日(金)8:56

先輩が人生体験語る

「パイナ算」考案の砂川さん/宮高で講演会


砂川さんの話を聞く生徒=1日、宮古高校体育館

砂川さんの話を聞く生徒=1日、宮古高校体育館

 宮古高校の卒業生組織である南秀同窓会による講演会「語り継ぐ南秀魂」が1日、同校体育館で全校生徒を対象に行われた。同校10期卒で現在は千葉県在住で関東南秀同窓会に在籍する、独自の暗算術「砂川式パイナ算」の考案者でもある砂川隆久さんが講師を務め、これまでの人生での体験から学んだことを紹介した。


砂川隆久さん

砂川隆久さん

 高校卒業後、北海道大学に進学した砂川さん。寒冷地の北海道では20歳まで生きられないかもとの不安を抱いたという。大学修士時代に指導を受けたノーベル賞受賞者の鈴木章氏について、740ページある有機化学の英語の本を33回も読破したというエピソードを紹介。「核となる専門書の熟読の大切さを学んだ」と語る。

 社会人になってからはエンジニアリング会社に入社し、定年退職を迎えるまで世界各国で化学プラントの設計、建設などに従事していたことを説明。当時、一緒に仕事をしたインド人の記憶力が非常に良かったことに驚き、定年退職後、暗算の研究を行い「砂川式パイナ算」を考案したという。

 また大学時代に講義の中で東大大学院の入試に、元素を性質が似たものが並ぶように配列した「周期表」が出題されたと聞いたことを思い出し、言葉の語呂合わせやイラストで118の元素が記された「周期表」を覚える方法も考案。いずれも書籍にして発行した砂川さん。現役引退後の心掛けについては「好奇心を持ち、オリジナルな種を見つけ、長期に意志を継続し、個性ある花を咲かせること」と語った。

 生徒たちは砂川さんの話を熱心に聞いていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年12月10日(火)9:00
9:00

持続可能な観光展望

観光庁事業 有識者が講演・トーク   スペシャルトークイベント&ワークショップ「島に添う。島を継ぐ。」(沖縄・奄美共同検討委員会主管)が9、10の日程で、平良東仲宗根添のかたあきの里などで行われている。初日は基調講演とスペシャルトークセッションなどが…

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!