情感たっぷりに熱唱

最優秀賞に選ばれた仲間さん

　伊良部に古くから歌い継がれている民謡の歌唱力を競い合う「第18回伊良部トーガニまつり」（主催・いらぶ観光協会）が22日、佐良浜スポーツセンター広場の特設会場で開催された。歌い手が哀愁のこもった男女の恋の叙情歌「伊良部トーガニ」を情感たっぷりに熱唱した。審査の結果、仲間まひるさん（18、宮高３年）＝宮古島市伊良部＝が最優秀賞に輝いた。

　今回の伊良部トーガニ部門には男女合わせて20人が出場した。

　仲間さんは最優秀賞の賞状を手に「伊良部出身で地元の伊良部トーガニで最優秀賞に選ばれ、最高にうれしい」と声を弾ませた。

　最年少で初参加した下地夢華さん（11、南小６年）＝同市平良＝が特別賞に選ばれた。また、島タウガニ部門は、１人だけの参加となり、東京都から初出場した岡本美徳さん（53）に特別賞が授与された。

　審査員は、仲間さんの歌唱力を高く評価し、下地さんと岡本さんにさらなる精進を期待した。

　特別ゲストで招待された下地美咲さん（前年の伊良部トーガニまつりの最優秀賞受賞）と民謡歌手譜久島淳慈さん（伊良部出身）の２人が、高い歌唱力で観客らを魅了した。

　佐良浜・伊良部保育所の園児たちと、伊良部・佐良浜小の児童たちが伊良部トーガニを合唱。息の合った歌声が会場いっぱいに響いた。

　同まつり実行委員会の中村雅弘委員長は「この祭りが活力ある地域づくりのエネルギー源として意義深く展開されるよう、一層の努力を続けていく」と決意を新たにした。

　最後は最優秀賞受賞の仲間さんが再び歌い、幕を閉じた。