02/11
2025
Tue
旧暦:1月13日 先勝 庚 
政治・行政
2018年12月11日(火)8:58

砂川保育所 存続要請は「継続審査」/市議会文教社会委

施設の危険性など重視/耐震調査費用も認める


砂川保育所の存続要請にかかる陳情書を「継続審査」とした市議会文教社会委員会=10日、市役所平良庁舎

砂川保育所の存続要請にかかる陳情書を「継続審査」とした市議会文教社会委員会=10日、市役所平良庁舎

 市議会文教社会委員会(平良敏夫委員長)は10日、休園が予定されている市立砂川保育所の存続を求める陳情を「継続審査」とした。施設の危険性などを重視して結論を持ち越した。同保育所の耐震調査関連費用を含む2019年度一般会計補正予算案は可決した。

 補正予算案の審査では、砂川保育所の耐震調査関連費用450万円を認めた。

 質疑では、2007年度に改築費が計上されていたことを指摘して、「なぜ今なのか。この間、建て替えの話は出なかったのか」と疑問を呈す委員がいた。

 これに福祉部の下地律子部長は、これまで3回の大がかりな改修を実施していることを挙げて理解を求めた。07年度に改築を取りやめた理由については「(当時の)児童の入所率や、財政状況などのために先送りされた」と述べた。

 耐震調査については「結果を見て今後のあり方を判断していきたい」とし、「廃止を前提とする休園ではない」と強調した。

 存続を求める陳情の審査では、野党委員が「採択すべき」としたが、与党委員から慎重な意見が相次いで継続審査の形を取った。

 野党委員は「急な理由で別の園に行くことへの戸惑いがある父母の要求だ。公立園の責務を果たす面からも要求に応えるべきだ」などと訴えて採択を求めた。

 一方、与党委員も存続を求める住民の要望には理解を示した。「行政の取り組みが遅いこともある」と指摘して当局の対応を疑問視する声もあった。ただ、老朽化が著しい施設での保育継続の危険性を挙げ、「耐震調査の結果を見てから判断した方が良いのではないか」とした。一部の要望事項が砂川保育所に限らず、宮古全体にかかっていることも「違和感がある」として継続審査を求めた。

 結果として同陳情は継続審査とすることを決めた。平良委員長は「委員会としの調査や聞き取りなどが実現できれば良い」との考えを示し、継続調査の必要性を強調した。

 この陳情の提出者は砂川保育所の園児の保護者らで構成される「学区に子育て・教育環境を残す会」。要望事項は▽2019年度の砂川保育所の存続▽公立保育所に関する決定事項の見直し▽保育所は公立保育所とすること-など。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年1月31日(金)9:00
9:00

ミス宮古島ら大歓迎/ソラシドエアに168人

大分からチャーター便   宮古島観光協会と下地島エアポートマネジメントは30日、ソラシドエアのチャーター便(大分-下地島線)で訪れた観光客らを歓迎するセレモニーを下地島空港で行った。ミス宮古島の坂田祐梨(ゆり)さんや関係職員らが168人の乗客を「よう…

2024年12月12日(木)9:00
9:00

ローズウッド来年3月開業/平良荷川取

世界的高級ホテル日本初進出/観光振興、地域活性化に期待   世界的高級ホテルチェーンの「ローズウッドホテルズ&リゾーツ」(本社香港、ソニア・チェンCEO)は、日本初進出となる「ローズウッド宮古島」を来年3月1日に開業、今月10日から同ホテル公式ウェブ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!