06/17
2025
Tue
旧暦:5月21日 先勝 丙 
教育・文化
2019年1月30日(水)8:55

九州、全国大会で発表へ

ソテツ保護の研究成果
宮高科学部


科学部の右から宮國茉央さん、山城部長、濱川詩織さん、羽路水結さん。左は儀間顧問=29日、宮古高校

科学部の右から宮國茉央さん、山城部長、濱川詩織さん、羽路水結さん。左は儀間顧問=29日、宮古高校

 昨年開催された県高等学校総合文化祭と高校生による生物科学展で好成績を収め、九州大会と全国大会への出場決めた宮古高校科学部のメンバーが29日、同校で喜びの報告を行うとともに、今後の活躍に意欲を示した。


 同部は、昨年10月に開催された県高等学校総合文化祭の自然科学部門で優秀賞に輝き、今年7月には県代表として全国大会出場を決めた。

 さらに、昨年11月の高校生による生物科学展で最優秀賞を受賞して2月1日に佐賀県で開催される九州大会にも派遣される。

 同部の山城若奈部長は「私たちの研究が宮古島のソテツを守るための対策として生かされてくれればうれしい。九州、全国大会では沖縄らしい発表でソテツのことを伝えたい」と意気込みを示した。

 指導に当たる儀間朝宜顧問は「生徒たちは研究を通して環境保全に対する姿勢が成長した。九州や全国大会でものびのびのと発表してほしい」と述べ、部員たちのさらなる活躍に期待を寄せた。

 同部の研究テーマは「宮古島産クロマダラソテツシジミの季節消長と分布状況~ソテツを守る方法を探れ~」。

 クロマダラソテツシジミは、幼虫時代にソテツを食草し、その食害が問題となっている。 

 同種はもともと、東南アジア周辺で分布していたが、1992年に沖縄で発見されてから北上を続け本州、四国、九州でも確認されている。

 同部の研究では、1年間の食害の状況を数値化。成長の個体数は気温と同調しているしている様子などが示されている。

 さらに、ソテツにクモの巣がある場合は食害の影響が減っていることや、カマキリが同シジミを補食していることも確認されたことから、捕食するクモやカマキリがソテツ保護へつながる可能性なども示されている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年6月4日(水)9:00
9:00

8月就航を市に報告/台北-下地島

スターラックス航空日本支社長   台北(桃園)-宮古(下地島)線を8月22日から就航させる、スターラックス航空日本支社の王雲翔支社長は3日、下地島エアポートマネジメントの鶴見弘一社長らと共に市役所を訪れた。砂川朗副市長に就航を報告し、台湾と宮古島、双…

2025年5月29日(木)9:00
9:00

24年度旅客数、過去最高に/下地島空港

年間49万6000人が利用/前年度実績を17%上回る   第20回下地島空港活性化協議会(会長・嘉数登市長)が28日、市役所で開かれた。同空港や宮古圏域の活性化に向けた施策の協議や同空港の現況などについて意見交換などが行われた。下地島空港の現況では2…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!