2学期から稼働へ/小中学校冷房
夏休みに取り付け工事
市教育委員会が今年度中に進めている市内の小学校と中学校の普通教室への空調(冷房)設備整備について、同委員会では夏休み期間中に取り付け工事に入り、児童生徒たちが涼しい教室で授業を受けられるのは2学期以降になることが分かった。一部の保護者から「いつになったらクーラーは設置されるのか」との声が上がっていることについては「夏休みに入ってから随時工事に入り、できるだけ早く設置を目指したい」との見解を示した。
同委員会によると空調設備を整備する教室数は、小学校が普通教室と特別支援室を含めて164室、中学校は室となっている。
当初、今年度すぐに工事発注を予定していたが、国の示す労務単価の改定があり、単価の入れ替え作業などの影響で、作業が遅れたとしている。
市議会6月定例会の答弁でも下地信男教育部長は「当初の計画では年度当初に発注して暑くなる時期にはと思ったが、(早期の設置に向け)夏休み期間中に急ぎ作業を進めたい」との見解を示していた。
幼稚園と小学校はすでに入札を終えており、中学校も今月末までには入札を終える予定で、各学校とも夏休み期間中に工事を進めて2学期には各教室で空調設備の稼働を目指している。
市が実施した普通教室の室温調査によると、時間帯別最高室温の平均は、ほとんどが30度を超えているほか、時間帯によっては40度以上になる教室があったことも分かっており、空調設備の設置は喫緊の課題に挙げられている。