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政治・行政
2019年7月5日(金)9:00

参院選沖縄選挙区 安里氏、高良氏ら4人が届け出/事実上の一騎打ち

離島振興など論戦へ/投開票日21日


高良鉄美氏

高良鉄美氏

安里繁信氏

安里繁信氏

 【那覇支社】第25回参議院選挙が4日公示され、沖縄選挙区では届け出順で前シンバホールディングス会長の安里繁信氏(49)=自民公認、公明、維新推薦=、琉球大学名誉教授で「オール沖縄」側が推す高良鉄美氏(65)=無所属=らの、いずれも新人4人が立候補を届け出た。選挙戦は、安里氏と高良氏による事実上の「一騎打ち」の構図。投開票日は21日。

 今回の選挙では、米軍普天間飛行場の辺野古移設、2021年度に期限を迎える沖縄振興開発計画の次期計画、消費税の10%への引き上げ、政府と対立を続ける県政のあり方、離島振興、宮古・八重山での陸自配備、尖閣諸島問題などで活発な論戦が期待される。

  米軍普天間飛行場の辺野古移設について、安里氏は法律的な瑕疵(かし)はないが民意は示されているとして「推進とは言わない」とした上で、「(沖縄の状況を)政権の真ん中へ伝えていく」と語っている。

  一方の高良氏は、「政府は2月24日の県民投票で示された民意をも一顧だにせず、違法で無法な工事を強行し続けている」として反対の姿勢を打ち出している。

 県政のあり方については、安里氏が「対立を終わらせる」としているのに対し、高良氏は「安倍政権と対峙する」という立場。

 先島への陸自配備については、安里氏が「肯定的に捉えている」として賛成の姿勢なのに対し、高良氏は「何としても食い止める」と述べて反対の立場を示している。

 県選挙管理委員会によると、3日時点で県内の選挙人名簿登録者数(在外含む)は117万5944人。このうち、宮古地区は宮古島市が4万5153人、多良間村が857人。

 沖縄選挙区には、新人で非常勤職員の磯山秀夫氏(72)=NHKから国民を守る党公認=、同じく新人で辺野古商工会理事の玉利朝輝氏(60)=無所属=の立候補した。

 比例代表には、社民党から仲村未央氏(47)、自民党から比嘉奈津美氏(60)、共産党からは島袋恵祐氏(32)も出馬した。


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