社会・全般
2019年7月6日(土)8:55
海水くみ上げ浄水
陸自宮古警備隊
9月の総合防災訓練向け
陸上自衛隊宮古警備隊は5日、9月の市総合防災訓練に向けて、海水を飲み水に浄水する訓練を平良港トゥリバー地区で実施した。訓練はトラックに備え付けた浄水セットを持ち込み、海水をくみ上げて浄水し、市のタンク車に注水した。タンク車に入った水を見学していた市民らが試飲した。
浄水セットは陸自の駐屯地に装備されている。宮古警備隊の田中広明隊長は「台風などの災害時はすぐには島に運び込むことはできなかったが、陸自が駐屯したことで、災害時には即座に対応が可能になった」とアピールした。
浄水セットは日量3㌧の浄水能力があり、陸自によると1日で宮古島市民すべてに500㍉㍑のペットボトルが行き渡る量だという。浄水セットは海水をくみ上げて泥など異物を取り除き滅菌をする。海水に圧力をかけることによって水分子だけを取り出す逆浸透型。浄水した水は飲み水、料理用、風呂などの生活用水として使われる。トラックに備え付けられているため移動が容易で水際であれば運用が可能だという。